2021年6月28日月曜日

源八いらかカタログリニューアル中

 弊社主力商品のひとつ、本葺き一体瓦「源八いらか」

現在カタログが欠品でご迷惑をおかけしていますが、至急リニューアル作業中

表紙は、昨年末、神奈川県小田原駅前にオープンした「ミナカ小田原」
タワー棟の前の店舗等が連なる「小田原新城下町」
フード、飲食店を中心に多様な店舗が展開していますが、その屋根の「源八いらか」を使用していただきました。
小田原に行かれた際は是非屋根瓦もご覧ください。

なお、カタログは至急印刷中。
もうしばらくお待ちくださいませ。



2021年6月26日土曜日

古民家リノベーション完成見学会

 昨日は、地元でいつもお世話になっている 船越工務店様の古民家リノベーション完成見学会にお邪魔してきました。

【全体像】
母屋、門長屋、横座敷、離れと、淡路島の伝統的な入母屋造りのお宅。
弊社は横座敷の屋根改修でお世話になりました。
本葺き瓦から和形でリニューアル。
鬼瓦はもともと鎮座していたものを焼き直し、再利用しました。

内部は大幅にリノベーション。
梁をあらわにした開放的なキッチン。
再利用したレトロな建具と最新の機器がとてもマッチしています。

洗面所

裏山を望むウッドデッキ

桧の框とタイル張りの浴室

う~~ん。どれもお洒落で使い勝手がよく、居心地がよさそうです。

門長屋から母屋との間の日本庭園

四季折々の変化が楽しめるお庭です。

最後にドローンで空撮した模様をどうぞ。

撮影があと少し遅れていたら雨が降ってきたので、ナイスタイミングでの撮影。

ちょうどお施主様のお子様も学校から帰って来て、初めて見るドローンに興味津々!

こちらの物件は近日民泊施設としてオープンするそうです。

詳細が決まればアップしますね。

 

 





2021年6月24日木曜日

玉ねぎ小屋

 淡路島の夏の風物詩のひとつ「玉ねぎ小屋」

「玉ねぎ小屋」とは、玉ねぎ専用の家で、淡路島の田んぼの周辺に点在しています。

玉ねぎは、高温と加湿が苦手で、直射日光が当たらず風通しの良い玉ねぎ小屋は、玉ねぎの腐敗を防ぎます。
また、乾燥させることにより水分が抜けることで身が締まり、甘みが格段にアップされます。
「なる」と呼ばれる木に吊るす作業はとても重労働で、農家の高齢化による作業軽減のため、最近では「吊り玉」をする所がめっきり減り、写真のようにコンテナで保管することが増えています。

スレートの屋根の玉ねぎ小屋もありますが、先人の知恵で玉ねぎを熟成させるため「いぶし瓦」の小屋がまだまだ多くあります。

おそらく淡路島にしかない「玉ねぎ小屋」
昔から続く淡路島の風景。
いつまでも残していきたいものです。

2021年6月23日水曜日

久しぶりのドローン

 今日は久しぶりにドローンの練習。

残念ながら曇り空でしたが、弊社上空から瀬戸内海の向こうには四国。

逆方向の三原平野は、特産の玉ねぎの収穫が終わり、田植えがほとんど終了。
これで、農家の方も一段落ですね。

相棒のMavic2
動画のテクニックは上達しませんが、暇を見つけて練習しなければ!



2021年6月21日月曜日

淡路瓦の原料は自然素材

 瓦の原料って意外と知られていません。

セメント?って言われることもありますが、

淡路瓦=粘土瓦と呼ばれるくらいなので、原材料は粘土100%の自然素材。

また、「粘土は海外から輸入ですか???」ってたまに言われますが、淡路島で採掘された「淡路島の大地の恵み」の粘土100%を使用しています。

【粘土採掘場】
写真中央左に写っているユンボ、ダンプカーが小さく見えていますが、巨大は採掘場で、別名「淡路島のグランドキャニオン」って呼ばれています。
※一般の方の見学は基本的に不可です

粘土配合業者様のダンプカーで各窯元に配送され、ここから瓦づくりがスタートします。
淡路瓦の特徴は、「なめ土」と言って非常にキメが細かく、特に、いぶし瓦の表面は釉薬を塗布しないので、キメが細かい粘土が生かされます。

展示会等での説明の際、淡路瓦の特徴として、愛知県の三州瓦さんとの比較を尋ねられた時は「三州瓦さんの表面は男性的で、淡路瓦の表面は女性的です!」と答えます。
そのくらい表面が艶やかなのです。

しかし、昨今様々な業種で盛んな「SDGs」
17の目標の一つ「5.ジェンダー平等を実現しよう」を遂行するためには、今後何かいい説明を考えなくては!ですね。



2021年6月19日土曜日

働く車(長距離輸送編)

 九州をメインに瓦輸送をお願いしている「マルショウ運輸」様。

最新の車両を導入して安全・真心輸送を遂行していただいています。

中でも最近導入された、北欧スウェーデン「スカニア」のトレーラー

写真では分かりずらいですが、安全性向上の為、左側ミラーの前に「コーナーアイ」という確認用カメラが装着されており、左側直下や側方の様子が車内モニターに映され死角を軽減します。
また冷凍機も付いていますので、生鮮食品等様々な荷役に対応できます。



以前から稼働中のスカニアトレーラーも活躍中。
こちらは、スカニアと同じスウェーデン生まれの「ボルボ」のトレーラー
どれも「シンプルイズベスト」で、カッコいいトレーラー。

国産大型車も新型車両を続々導入中。
三菱ふそうトラック スーパーグレード

UDトラックス クオン

どの車両もピカピカに洗車されていて、積み荷の瓦もグレードアップした気になりますね。

生活に必要な様々な商品を、各生産地から全国津々浦々に届ける上で欠かすことのできないトラック輸送。
正しく「縁の下の力持ち」

コロナ禍の感染対策で、飲食店の時短営業、長距離フェリー内の食堂の閉鎖などドライバーさんも色々苦労されています。
また運行管理上、定期的に休憩を取らなければいけません。
昨今問題になっている高速道路の駐車スペースの問題。
私もよく高速道路を利用しますが、「大型車用駐車スペース」に普通車がよく停まっているいるのを見かけます。
プロドライバーの全員のマナーがいいとは思いませんが、大多数がマナーを守り業務を行っていますので、お互い譲り合いの心を持ちたいものです。




2021年6月17日木曜日

本葺き一体瓦「源八いらか」

 弊社の主力商品のひとつ、本葺き一体瓦「源八いらか」


従来の「丸瓦」と「平瓦」を一つにし、耐久性と屋根の軽量化、さらに工期の短縮を実現。
発売後20年以上になりますが、名称の由来は、弊社創業者「福原源八」から命名しています。

寺社仏閣は勿論のこと、
公共物件、一般住宅、店舗等に幅広くご使用していただいております。

【一体軒瓦(源八模様)】

通常紋以外に「家紋」店舗の「屋号」を特注で承っておりますので、オンリーワンの意匠を創り出すことが可能です。

最初の写真は、昨年末神奈川県小田原市にオープンしたミナカ小田原
コロナ禍で現地に行けていませんが、ガラス張りの高層ビル下と城下町をイメージした木造建築とのコラボレーション。
近いうちに必ず訪れたいものです。








2021年6月15日火曜日

特注家紋入り瓦の出来るまで

 瓦の良さの一つである「家紋入り瓦」

寺社仏閣の地紋や、お店の屋号等で特注のオーダーをいただき製造します。

現在納品中の物件の「丸に龍」入りで、受注から出荷までの簡単な流れをご説明します。


受注をいただくと、まず鬼師さんにお願いして「石膏型」でサンプルを作って、元請様、お施主様に確認していただき、ゴーサインが出れば金型の作製へ。

金型が出来上がれば、いよいよ瓦の成形へ。

磨きの工程、乾燥の工程が終わったものが右側のベージュっぽい色のもので、焼成後(出来上がったもの)が左側の瓦です。

出来上り後は、その他注文分の瓦と梱包し、運送業者様が配達して、瓦工事店様が屋根工事をして、ようやく瓦屋根が完成します。

どの業者が欠けても瓦屋根は成立しません。
もちろん、上記以外の、瓦の原料となる配合粘土業者様、瓦を焼くのに必要なガス業者様、瓦をつくる設備の窯、土練機、梱包機械等のメーカー様、梱包する紙、紐などのメーカー様等のご協力が必要です。

淡路瓦の窯元は現在約60社。
数千種類ある淡路瓦は分業制の下に成り立っています。
しかし、昨今需要の低迷で産地が危機に瀕しています。
何とか「日本の瓦屋根」の風情を後世に残すよう、名案はなかなか浮かびませんが、産地一丸となり知恵を出すべく動いています。
その一つが各窯元の「SNSの発信」
「少しでも目に留まれば!」とも思いで発信していますので、#淡路瓦で検索してみてくださいね。





2021年6月14日月曜日

屋根形状の違いよるメリット・デメリット

 一口に屋根って言っても様々な形があります。



【切妻屋根】
全国的に一番多いと思われる切妻屋根。
すっきりとした形で、コストが安く、雨漏りのリスクが少ないメリットがありますが、個性が出しにくくなります。

【寄棟屋根】
全ての外壁の劣化を抑えられ、耐風性がある形です。
切妻に比べコストが上がり、棟が多いので雨漏りのリスクが増えます。

【入母屋屋根】
日本の伝統的な形で、意匠的に重厚感が増し、屋根裏の通気性が高い形ですが、コストは一番高くなります。

【片流れ屋根】
写真の屋根面は二面ありますが、近年多いのが太陽光パネルを設置するため一面の片流れ屋根。
コスト等を抑えるため、外壁から屋根面の出幅(軒の出・ハフ出)が少なければ、外壁の劣化のスピードが早まる危険性があります。
また、大雨の際、樋が一本なので雨水が集中し、トラブルになる可能性があります。

デザイン性はもちろん重要ですが、雨漏りのリスクを少なくするためには、出来るだけシンプルな形のほうが安心です。

雨の多い日本。
屋根、外壁は家を長持ちさせる重要な箇所です。
どの形もメリット、デメリットがありますが、一度決めてしまえば変更できません。
建築予定がある方は慎重に検討してくださいね。



2021年6月11日金曜日

S瓦 修理工事

 先日、S瓦の屋根修理工事を請け負いました。

S瓦とはスパニッシュのSから命名され、昔は今みたいに洋瓦がなかったので、洋風の新築物件に多用されました。


色は瓦業界では昔から現在でも「青緑(せいろく)色」と呼びますが、スカイブルーとか、カルフォルニアブルーとかってネーミングを変えれば、再ブレークするかな???


表面の色は約40年経った今でも綺麗ですが、昔の工事(施工)が悪く、現在使用しているステンレス製の釘ではなく、鉄釘で留めていたため、錆による膨張で釘穴から亀裂が入り、瓦がひび割れし、雨漏りしていました。

永く住み続けるのであれば、全面リフォームを提案するのですが、景色の良い高台に立地するこちらの物件。
お施主様が「あと10年ほどで車の運転が出来なくなれば、街中のマンションに引越しする予定なので、最小限の修理でお願いします」とのご依頼でしたので、ご依頼通りの修繕をさせていただきました。

何度もお伝えしていますが、規格品を使用していれば、数十年経ってもメンテナンスできるのが「瓦のよさの一つ」
瓦は長持ちしますが、昔の施工方法だと屋根が劣化している場合がありますので、定期的に屋根瓦専門業者に点検を依頼することをお勧めします。
決して自分では上らないでくださいね。
特に今回のような陶器瓦は表面がガラス質になっていますので、非常によく滑り危険です。

当然今回の物件も、安全対策の為仮設足場は設置して作業を執り行いました。



2021年6月10日木曜日

新商品開発

 昨今主流の53判。

53判というのは1坪に約53枚使用する瓦の名称です。

お寺等でよく使用される粒入(京花)台付万十軒は、以前からラインナップしておりましたが、今回、一回り小さいサイズの「56判」の粒入台付万十軒を試作中です。


金型が完成し、試験焼きが終わったので、模擬屋根にて桟瓦との葺き合せのチェック!
おおむね良好で一安心。
微調整し、8月後半販売開始に向け、生産体制を整えていきます。


瓦の裏面。
台付、雀口、安定等、地域により名称は様々ですが、二カ所の三角形が雀等の小動物の侵入を防ぐ役割を果たします。
また、弊社オリジナルの「水切り機能」も付け、長年に渡り強風時の雨水の吹き込みを防ぎ、瓦の下の木材(瓦座)の腐食を防ぐ効果があります。

「いぶし瓦」で中々新しい形状の新商品開発は難しいですが、少しずつニーズにお応えするよう社内体制を整えたいと思います。



2021年6月9日水曜日

新築工事完工

 シンプルモダンな瓦屋根の新築工事が完工しました。


棟瓦は鬼瓦なしのシンプル仕上げ。


周辺が平板瓦の中かで、「いぶし銀」が輝いています。


設計当初、平板瓦の予定でしたが、奥様のご意向で「いぶし瓦」になり本当に有難いことです。


軒瓦はスッキリした仕上がりになる「一文字軒」
施工は「合端(あいば)」といって、職人さんが一枚ずつ擦り合わせて加工する難易度の高い瓦で、昨今需要が減りつつありますが、このような職人技を絶やすことなく継承していきたいものです。

屋根工事は終了しましたが、玄関ポーチとキッチン周辺に瓦タイルを後日納品予定。
感性が楽しみです。