2020年12月29日火曜日

今年も一年お世話になりました。

 今日が2020年の仕事納め。

年末年始は寒波来襲の予報ですが、今日は穏やかで棚卸、大掃除、お正月の飾りつけも順調にはかどりました。



お得意先様には多大なるご愛顧を賜り、無事年の瀬を迎えられ感謝申し上げます。




愛車の軽トラも洗車して綺麗になりました!

今年はコロナ禍の影響で、世界中のライフスタイルの変化が起き、まだまだ終息する気配がない中、特に医療従事者の方々のご苦労には頭が下がります。

来年は丑年。
丑年は、先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年と言われています。

弊社は来年創業60周年。
従業員一同初心に立ち返り、製造、販売一体となり、より良きものづくり、より良きサービスがを目指す所存ですので、来年も何卒宜しくお願い申し上げます。

来年は、コロナウィルスの終息、自然災害の少ないことを祈りつつ、弊社各SNSをご覧いただいている皆様方がより良き新年を迎えられることを祈念し、今年最後のブログとさせていただきます。

なお、新年の業務は1月7日(木)からとなっております。




2020年12月26日土曜日

伝統的建造物群保存地区(広島県竹原市)

 全国43道府県100市町村120地区(令和元年12月23日現在)選定されている「伝統的建造物群保存地区」

その中に昭和57年12月16日に選定された広島県竹原市があります。

別名「安芸の小京都」と呼ばれ、江戸時代に塩や酒づくりで栄えたお座敷や由緒あるお寺が美しい保存地区です。

昭和58年に、本町通りにおいて無電柱化を実施し、映画「時をかける少女」のロケ地にもなり、最近では、「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝氏の生家があることから、NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」のロケ地としても有名です。


前置きが長くなりましたが、この地に築200年の町家を改装した食事処「竹の茶屋いっぷく」があり、左官職人だった先代が保存地区の修復に携わった時に回収した江戸時代の瓦を使用した「鬼瓦そば」で有名です。


鬼瓦の収集家だった先代が、店の庭に沢山の鬼瓦を飾っており、何と!その中に淡路島で作られた鬼瓦もありました。






今から179年も前の天保12年津井村で作られた鬼瓦。

現在経営されている女将さんが来年引退されるとの事。

女将さんの娘様がネットであれこれ調べていただき、「必要であれば、鬼瓦の故郷に帰って皆さんに見て喜ばれたら嬉しいです」と連絡を一年ほど前にいただいていました。

機会があれば引取りに伺おうと思っていましたが、娘様が「四国まで用事があるので、鬼瓦をお届けしましょうか?」と先日連絡を頂き、今日、遠路はるばる弊社まで持って来ていただきました。

天保12年作の鬼瓦。資料が残っているか分かりませんが、淡路瓦の重鎮に相談し、ルーツが分かれば嬉しいです。

また、大切に保管し、イベント、展示場での展示等に使用したいと思います。


今日来社された娘様の妹様がお店を引き継がれるとの事、機会を見つけて歴史ある竹原市を散策し「鬼瓦そば」を食してみたいものです。

今日は本当に遠路はるばるありがとうございました。

コロナ禍、オリンピックの延期、自然災害等、大変な出来事が多かった2020年。

今年も残り僅かな年末に、とても嬉しい週末の一日となりました。



2020年12月18日金曜日

年末年始休業日のお知らせ

 今年も気付けばあと少し。新型コロナウィルスの感染拡大による緊急事態宣言、77名もの尊い命が亡くなった7月の九州豪雨など、今年は予期せぬ出来事があり過ぎましたね。

コロナ禍によるライフスタイルの変化。特にビジネスの社会ではリモートワークなど、去年まであまり考えられなかった変化がありました。

弊社のような製造販売業では在宅勤務はできないので、感染対策を講じての業務となっております。

毎年行っていた展示会、イベント等が軒並み中止となった2020年。

blogは中々更新できていませんが、Twitter、Facebook、instagramなどのSNSの重要性が改めて重要だと思った一年となりました。

あと1ヵ月足らずで未曾有の被害をもたらした「阪神淡路大震災」から26年。

住宅様式などの変化で、当時と比べると現在の生産量は約十分の一。驚愕の数値です。

その中でも、製工販一体となり、より良いものづくり、より良い施工方法、より良いサービスに取り組んでいる最中です。

この度嬉しいことに、本瓦葺きを含む「伝統建築工匠の技」がユネスコの無形文化遺産に認定されました。



ものづくりで一端を担うものとして、これを機に益々努力しなければいけません。

さて、年末年始は下記の期間休業となりますので、事前発注等でご協力の程宜しくお願い申し上げます。

令和2年12月30日(水)~令和3年1月6日(水)まで


2020年11月30日月曜日

簡略瓦

 昔から淡路島では、瓦と言えば丸瓦と平瓦を組み合わせた「本葺き瓦」の事を指します。



【本葺き瓦】


今日から「本葺き瓦」から「和形」への改修工事が本格的に開始しました。
※写真は着工前



和形のイメージ写真

瓦=本葺き瓦なので、和形も当然瓦ですが、一般的に「簡略瓦」と呼ばれています。
※かなり死語になりつつありますが、、。。

重さ、コスト等で淡路島でも民家に「本葺き瓦」を採用されることは激減していますが、淡路島の原風景と言えば「本葺き瓦の入母屋造り」
古き良き伝統を何とか残していきたいものです。


2020年11月27日金曜日

青緑(せいろく)色

高度経済成長期に一世を風靡した瓦(青緑色)

「あおみどり」ではなく「せいろく」って読みます。


まだまだ瓦は大丈夫ですが、建築当時の工法(土葺き)なので、耐震を考慮して現在の「ガイドライン工法」(引掛け桟、釘打ち)での改修工事の見積り依頼を受けました。

しっかりと見積書を作成したいと思います。

話は変わり、異業種の方に瓦を説明する機会が数カ月前にありました。
「いぶし瓦」と「陶器瓦(色瓦)」の違いを説明している時に、
「陶器瓦の名称(色名)って古臭いですね。青緑の瓦って綺麗じゃないですか!」
「海沿いなどの物件に、この青緑瓦の屋根があるととてもお洒落じゃないですか~!」
「ネーミングが悪いのですよ。例えば“カルフォルニアブルー”とかってどうですか?」
って、、。。
確かに、、、。。。

業界が長くなれば頭が固くなるので、異業種の方にアドバイスいただくのは必要ですよね。




2020年11月26日木曜日

津井地区広報誌「かわら版」

 瓦のまち南あわじ市津井。

津井地域づくり協議会が中心となり、毎月1回(21日刊行)広報誌の「かわら版」が津井地区の住民に配られます。

今月分に弊社の防滑材「クリアグリップ」が紹介されました。

(掲載ありがとうございます。)




今回は「西淡町のあゆみ」が大きく掲載されており、非常に懐かしく拝読しました。



私の母校の津井小学校、辰美中学校も掲載。
現在は辰美小学校、西淡中学校に統合され、津井小学校は解体され、現在跡地には介護施設が出来ています。また、辰美中学校の跡地利用は現在の所、未定のようで過疎化が猛スピードで進んでいるのは残念なことです。


もう一枚懐かしい写真が!
弊社の創業者「福原源八」
永年に渡り町会議員を務めていましたので、昭和58年に名誉町民表彰を授与した時の写真を掲載していただきました。
弊社の本葺き一体瓦「源八いらか」は、創業者の名前を付けているのですよ。

毎号、これだけのボリュームの記事を掲載するにあたり、編集者様たちのご努力は大変だと思います。
直近のイベントや、地区の歴史など、毎回掘り下げて取材され、頭の下がる思いで、毎号楽しみに拝読しています。
これからも末永く発刊お願いしますね(一ファンより)





2020年11月23日月曜日

船越工務店様完成見学会

 今日は、いつもお世話になっている地元の船越工務店様の完成見学会があり、お邪魔して来ました。


シンプルな中にもデザイン性のある外観。


いぶし瓦と焼杉の外壁がマッチしています。


久しぶりに持参したドローンで空撮!
もともとあった門長屋を取り壊し、新しく建ったお家。


母屋へと繋がる土間は「黒陶タイル」貼り。
シックな色調がいいですよね。



家の中も見学させていただきましたが自然素材がいっぱいのお洒落なデザイン。

詳しくは船越工務店様のwebsiteをチェックしてくださいね。
  ↓ ↓ ↓


2020年11月11日水曜日

入母屋屋根改修工事進行中

本葺き瓦から和形への改修工事ですが、天候も良く順調に進行中です。



この機会にしか出来ない垂木、破風板を新調したら、やはりいいですね。


【改修前】


瓦は施工後が当然いいですが、荷揚げ後、整然と並ぶ瓦も個人的には好きなんですよね。



軒瓦は母屋の本葺きと違和感がないように模様入りの「粒入万十」

もちろん、この軒瓦も特許取得済の「水切り機能付」なので、永年に渡り、強風時の雨水の巻き込みによる瓦座の腐食を防ぎます。

袖瓦は「中付キザミ袖」をチョイス。

職人さんが一枚ずつ丁寧に加工して取り付けていますので綺麗に仕上がっています。















2020年11月7日土曜日

弊社への進入路(トレーラー編)

 弊社へお越しいただく際、大型車なら事務所正面で問題ないのですが、トレーラーの場合、何度も積込みに来ているベテランドライバーでも少々苦労します。


通常の進入路は、湊交差点からだと県道31号線を北上し、右側に「昭和窯業」の看板があるところを左折します。
※グーグルマップの写真では乗用車が左折しているところを入ります。
しかし、この左折が難しいので、100mほど直進し、


左側のタイヤ屋さんの手前を左折してください。
※グーグルマップでは白いワンボックスカーが映っているところです。


地図で見るとこんな感じで、黄色のルートでお越しいただき、裏置場に前進で入ってください。




【裏置場】
お帰りはこのような感じでバックし、お帰り下さい。

では、来週もトラックが沢山積込みに来ていただけるよう頑張らなければ!




2020年11月6日金曜日

屋根Selection2020発売開始

 屋根業界新聞「日本屋根経済新聞社」様が3年おきに発行している「屋根Selection」

最新刊の2020年版が出来上がりました!


屋根材・副資材などの関連商品を38点掲載。


30年以上の歴史がある「屋根材のバイブル」



弊社も毎号掲載していただいています。

しかし、年々粘土瓦メーカーの掲載が減り寂しい限り、、。。

何とか粘土瓦メーカーの復権を業界全体で考えなければ、、!

2020年10月9日金曜日

黒いぶし 施工写真

 昨年納入させていただいた「黒いぶし」の物件ですが、素敵な施工後の写真を送っていただきました。


先ずはドローンで撮影した上空から。
上空からだと、大きな入母屋屋根の全貌がはっきり分かりますね。



改修工事だったので、年月が経ち手入れの行き届いた庭の植木の数々と、マット系の「黒いぶし」の色調がマッチしますね。


「黒いぶし」を製造し始めて間もなくご採用頂きました、お施主様、設計士様、元請様、屋根工事店様には、この場をお借りして御礼申し上げます。


【「黒いぶし」と「いぶし」との比較】

材料(淡路産粘土100%)は同じですが、淡路粘土に含まれる鉄分(Fe203)の含有率は約6%あり、高温焼成することにより「黒いぶし」を作ることが出来ます。

表面が非常に硬質で傷が付きにくく、表面の色と内部の色が同じの為、変色の心配もありません。

また、吸水率も非常に低く(6%以下)、寒冷地においても安心してご使用いただけます。

高温焼成のため、寸法の「バラツキ」行儀の「ネジレ」が「いぶし瓦」より多くあるのがネックですが、、。。

2020年9月25日金曜日

祝!新築(いぶし瓦の切妻屋根)

 先日、弊社近くの新築現場の瓦屋根工事が終了しました。


防水シートのルーフィングは元請様のこだわりで、高い遮熱性能で野地板裏面温度を6~8℃軽減できる「遮熱ルーフエアテックス」を。


棟換気部材も使用し、施工後目に見えない箇所で、長年に渡り大切なお家を守ります。


軒瓦は丸い部分がフラットになった「ベタ万十」
軒先がスッキリした印象になります。


瓦の裏面は、弊社オリジナル「水切り付軒先瓦(特許取得済」で、強風時の樋からの雨水の侵入による瓦の下の瓦座の腐食を防ぎます。
キーワードは「小さな技で大きな安心」


袖瓦は、設計士さん、個人的にもイチ押しの「中付袖」
光による陰影が楽しめる和瓦では最高級の袖瓦。
職人さんが一枚ずつ丁寧に擦り合わせて隙間なく仕上げないといけないので、職人技が発揮できる袖瓦でもあります。


仮設足場の都合上、棟の部分良い写真がありませんが、昨今のトレンドで段数を低くし、今回、のし瓦は2段、鬼瓦なしのスッキリ仕様となっています。

家づくりは当然、デザイン、初期コストの大事ですが、屋根材も多種多様で一長一短。
瓦屋根を当然使っていただきたいですが、防水シート(ルーフィング)をこだわることにより、家は長持ちするのですよ。



2020年9月3日木曜日

国際フロンティア産業メッセ2020

 今日と明日、神戸市で開催中の「国際フロンティア産業メッセ2020」

弊社の防滑事業部と、淡路瓦工業組合が出展しています。


毎年、交通事故で亡くなられる方よりも転倒事故で亡くなる方が多い事実。
不幸な事故を起こさないために開発された「クリアグリップ」「カパラグリップ」
是非、写真では伝わらない感触をブースにてお確かめください。


「ひょうごじばさんブース」では、淡路瓦工業組合も出展しています。

パネル展示とサンプル展示がメインですが、組合員各社の瓦、こちらも手に取り質感をお確かめください。

今年はコロナウィルスの影響で開催が危ぶまれましたが、主催者一同、感染防止対策をし、出展者はフェイスシールド着用で接客させていただいておりますので、ご案内が遅くなりましたが、お時間のある方は是非ご来場いただきますようお願い申し上げます。

詳しくは「国際フロンティア産業メッセ2020」公式HP→

2020年8月10日月曜日

漁港の見える家

 明日から弊社では夏季休暇。

休み前に「漁港の見える家」が完成しました。




切妻屋根と片流れ屋根の間に開口部がある、ちょっと屋根屋泣かせの形状。
非常に蒸し暑い日が続く中、職人さんが頑張ってくれました。


片流れ部分は、垂れの長い専用の棟瓦。

袖瓦は水垂れ軽減機能「レインキャッチャー付」

また、写真では分かりづらいですが、瓦の色は「クールブラック」

熱を伝えにくい「粘土瓦」に赤外線を反射する「遮熱」機能をプラスすることにより、夏場の屋根材表面温度は、化粧スレート(茶系色)に比べ、何と!-13℃

釉薬は塗装と違い、熱や紫外線劣化に強く、長期間この遮熱性能が続きます。