2018年12月29日土曜日

年末年始休業のお知らせ

お正月の飾り付けも終わり、弊社では昨日が仕事納め。


今年も多大なるご愛顧を賜り、無事年末を迎えることが出来ました。

今年は、地震、台風等の自然災害が猛威を振るい、多くの被害があり、特に大阪周辺では、まだまだブルーシートのままの屋根が点在しています。

原因は圧倒的な職人さん不足。特に和瓦の場合「かわらぶき」専門職でないと無理なことが多く、急いで工事をやってほしい気持ちは分かりますが、専門以外の職種の方が工事をすれば、後々の雨漏り等の二次被害が発生する恐れがあります。
各屋根工事店様は日々奔走していますので、出来るだけ復旧工事は専門の屋根工事店にご依頼ください。

【年末年始休暇】
平成30年12月29日(土)~平成31年1月6日(日)

上記の期間はお休みで、1月7日(月)から新年の営業開始です。

来年は自然災害が少ないことを祈りつつ、弊社の各SNSをご覧いただいている皆様が良い年が迎えられることを祈念し、今年最後のブログを終えたいと思います。

来年はもう少し投稿回数を増やせるよう頑張りますので、宜しくお願い申し上げます。


2018年12月8日土曜日

本葺き一体瓦「源八いらか」完工

今年の夏に納品した横須賀市のお寺改修工事ですが、工事店様から完工写真が届きました。



ビフォー


アフター


ビフォー


アフター


ビフォー


アフター

中々ビフォーアフターの写真をいただけることがないので、送っていただいた工事店様には深く感謝申し上げます。

また、経の巻2尺2寸棟鬼(頭の高さ約67㎝)もある大きな鬼瓦を据えていただきましたが、ほぼ加工することなく、すんなり取付けできたとの事。
良くて当たり前で、クレームを聞くことがあっても、お褒めの言葉をいただくとは殆どないので、重ね重ね感謝申し上げます。
※当然製作した鬼師さんにも連絡しました。

この度は、遠方の神奈川県のお寺様に淡路瓦をご指名いただき、またご住職様、世話人様等には淡路島にもお越しいただき、この場をお借りし御礼申し上げます。

ちょっと遠方ですが、実物をこの目で見学したいですね。


2018年11月12日月曜日

ジャパンホームショー2018


ご案内が遅くなりましたが、来週開催される「ジャパンホーム&ビルディングショー2018」に今年も「淡路瓦工業組合」が出展します。

弊社も組合PR委員のメンバーとして参加しますので、是非ご来場ください。

場所:  東京ビッグサイト東展示棟
会期:  平成30年11月20日(火)~22日(木)10:00~17:00
     ブース番号:東4ホール 4L-07



2018年11月2日金曜日

#瓦屋根コンテスト

弊社も加盟している淡路瓦工業組合の今年度のPR事業として、昨日より
「木造住宅/瓦屋根のある風景フォトコンテスト」を実施しています。


日本が世界に誇る町並みを形成する木造住宅。甍の波などで魅了する素晴らしい木造建物の写真を募集します。
自慢のご自宅はもちろん、旅先で出会ったお洒落な和風、和モダン建築の写真などから、各賞を決定いたします。
いつかはこんな家に住んでみたいと思わせる自慢の写真で、豪華賞品をゲットしてください!

募集期間は、平成30年11月1日~平成31年1月31日まで
発表は、平成31年3月です。

詳しくは
 ↓  ↓  ↓
淡路瓦工業組合 公式ホームページをご覧ください。

簡単な応募方法は、Instagramで #瓦屋根コンテスト のハッシュタグを付けてでOK

沢山のご応募お待ちしています。

2018年8月25日土曜日

台風20号

一昨日徳島県に上陸し、関西直撃となった台風20号。

風力発電のタワーが倒壊したほど、淡路島では強風が吹き荒れました。

築年数が古く、旧工法で工事した瓦屋根の被害が多数。

昨日は現地調査に奔走しました。


特に多かったのが淡路島で多く見かける入母屋造りの「キザミ平」の飛散。

旧工法の土葺きで、ステン釘等で留め付けしていないのが原因です。


数年前に、同じ敷地の裏座敷を現工法の「ガイドライン工法」で工事した屋根は、まったく被害なし。


「ガイドライン工法」とは、阪神淡路大震災以後の平成13年に全日本瓦工事業連盟が主体となり施行された工事方法。


風の影響を受けやすい破風(ケラバ部分)の3点留め。


軒先の3点留め。

棟瓦の葺き土を南蛮漆喰使用、銅線緊結などの工法を指します。

弊社でも「ガイドライン工法」施行後遵守していますので、ガイドライン工法以後の物件では、まったく被害はありませんでした。

台風が近づくとメディアでは、「風速20m以上で瓦が飛び始まます!」と、相変わらず間違った報道をしますが、現工法では飛ばないのです!

施工方法は日進月歩。

見た目は変わりませんが、施工方法は進化しているのです。

また、屋根の上は非常に危険ですので、点検等は決して自分で上がらず、専門業者にお任せくださいね。

2018年8月10日金曜日

夏季休暇のお知らせ

朝夕は少し涼しくなってきた淡路島ですが、まだまだ昼間は暑いですね。

さてお知らせですが、下記の期間夏季休暇とさせていただきます。

今年はカレンダーの並びの関係上19日(日)まで休暇の窯元もありますので、商品によっては、20日(月)からの出荷となりますので、ご了解の程宜しくお願い申し上げます。

《夏季休暇》
平成30年8月11日(土)~16日(木)

また、工事部門も入母屋屋根のリフォーム工事が終了し、お盆前の予定が無事終了しました。


【着工前】

築年数約100年なので、軽量化にするために平板瓦に。


棟際の半端瓦は穴を開けビス留めし、乾式ロールを使用し棟部も軽量化。


 完成。

今年の夏は酷暑で、現場の職人さん、製造部の従業員さんは大変過酷な労働環境でしたが、熱中症になる人が出なかったので一安心です。

年々苛酷になる夏場。来年に向け暑さ対策を検討しなければなりませんね。

それでは明日から夏季休暇の方も多いと思いますが、楽しく安全にお過ごしください。





2018年6月9日土曜日

庫裏新築工事完工

二カ月ほど前から取り掛かっていた庫裏新築工事の屋根瓦工事が終了しました。


ルーフィング貼り~桟木打ち


瓦揚げ

勾配(角度)が急なので、本当に大変な作業です。


地伏せ(桟瓦葺き)~掛巴取付け


細かな所も、大工さんとの打合せが良いのでバッチリ収まっています。


経の巻鬼の足はお任せだったので、若葉足を採用。

スッキリしていて元請様にも気に入っていただきました。


棟部の熨斗(のし)積みは、薄のし(大反り)を一枚ずつ反り具合をチェックしての、目地積み。



自作コンパネ足場を設置してくれていたので、瓦に傷が付かずに仕上りが非常に綺麗で職人さんには感謝です。


隅巴の後ろの巴蓋(帽子みたいなもの)も綺麗にカットして綺麗に収まっています。


まだ足場がありますので全景の写真は後日になりますが、近くで撮影できるのは足場があってこそ。

全て工事が終われば撮影に行きますので、全景は後日のお楽しみに~~~。

使用瓦 桟瓦 53判切落防災瓦
    軒瓦 粒入万十
    棟瓦 薄のし(大反り)+角桟冠振伏せ
    鬼瓦 経の巻

2018年6月1日金曜日

梱包作業

瓦屋根は、製造、運送、施工業者など、関わる人々により形成されます。

今日は、梱包作業のご紹介です。


昨今は、邸別梱包と言って、物件単位のご注文に応じてセットします。

特に寺社物件は、役瓦の種類が多く大変です。

現場での使用順位、破損しないようになど、細心の注意を要します。

上記写真は来週九州向けに出荷する瓦ですが、専属運送業者様の梱包は、正しくプロフェッショナルです!


また、不足品の対応には宅配業者様が欠かせません。

しかし、宅配業者様は運送のプロフェッショナルですが、瓦専門ではないので、より一層細心の注意が必要です。

お得意先様に到着後、梱包資材が多くて処分に困るとの声もありますが、瓦は割れ物。

大切な商品が割れないように真心梱包をしていますので、ご事情を察知していただければ幸いです。




2018年5月29日火曜日

平板瓦にリフォーム

阪神淡路大震災後リフォーム(葺き替え)した物件ですが、セメント系屋根材に亀裂が発生し、平板瓦に葺き替えしました。



                   施工前


現場はとても狭く、2トンダンプギリギリの一方通行道路を進入し、トラックから現場までは、一輪車!!!!!



付近の抜け道なのか、時より通る歩行者にも気を配りながらの搬入作業となりました。


野地板の不陸には苦労しましたが、そこは職人さんの腕の見せ所!

平板瓦をビシッと施工してくれました。

粘土を高温で焼いている「瓦」

これで長年にわたり風雨から家を守ってくれることでしょう。

屋根材の中で一番長持ちする「粘土瓦」

予算等の兼ね合いもありますが、ランニングコストで考えれば、一番安価になるのが「粘土瓦」なのですよ!

2018年4月28日土曜日

GW期間中の休業のお知らせ

今日からGW突入!

長い方だと9連休でしょうか? 

弊社は、5月3日~6日の4日間、休業させていただきます。

昨日(27日)には淡路市野島にハローキティスマイルがオープン!

淡路島では、新しいスポットが続々登場していますが、

イチオシは、約10年前からある淡路島の定番スポット「かわらや」さん。

淡路島の地場産業「いぶし瓦」の上で「イノブタ」を焼く「かわら焼き」は美味しいですし、粘土体験もできるので、ご家族、カップルにはピッタリですよ。


先週の日曜日に全国放送され、問合せが多数との事、GWは予約必至です。

また、全国的に有名な「淡路島産玉ねぎ」も新玉の時期を迎え、お土産にもピッタリ!


世界一のつり橋「明石海峡大橋」

GW期間中のピーク時には50㎞以上の渋滞予想。

時間に余裕を持ち、安全運転でお越しくださいね。


2018年4月27日金曜日

リノベーション工事

昨年末、瓦工事でお世話になった物件ですが、引き渡し間近で瓦の割れが!


差し替えが難しい棟際だったら、職人さんにSOSですが、幸いなことに私でも何とか差し替えできる箇所でした。


ビフォー


アフター

改修前は、ほぼ柱のみになっていたので、見違える出来栄えです。


この物件の周辺は、入母屋造りの「いぶし瓦」葺きが多数残る地域。

お施主様のご意向は、「平板瓦で、いぶし瓦のテイストがあるものを!」でした。

そこで、鶴弥様の「スーパートライタイプⅠ」の美銀(びぎん)色を提案し、採用されました。

施工時はとても寒い時期でしたが、出来栄えも喜んでいただいたようで何よりです。


今回の見せ場はここ!

鶴弥さんオリジナルのRS袖瓦

袖瓦の下部に「レインキャッチャー」(ベロみたいなもの)が付いているので、雨水が真下に落ちずに破風板の汚れなどを防止します。

ちょうど完成写真を撮影できたので良かったですが、足場屋さん、瓦は割れ物なので、作業は十分注意して下さいね。


2018年3月22日木曜日

施工ID研修会

先々週の事ですが、粘土瓦のリーディングカンパニー 株式会社鶴弥様が新発売した軽量陶板屋根材「美軽(みがる)」の施工ID研修会に行ってきました。


寸法は何と!全幅904㎜(F形瓦3枚分)

重量は、中空形状によってスレート系屋根材に近い28㎏/㎡

これは一般的な平板瓦より35%も軽いのです。


また、ビーズ法発砲ポリスチレンフォームのマット下地を使用するので、高い断熱効果もあります。


こちらは研修会場の実験棟。

絶えず商品の検証、開発に取り組んでいる施設です。



ことらは、工場内に新設したショールーム。

全ての面において脱帽。流石です。

受注業務も業界に先駆けて専用フォーマットでのウェブ注文方式。

最初は戸惑いましたが、慣れてくると非常に便利。これまた流石です。

中々弊社にフィードバックするのは難しいですが、非常に勉強、参考になった研修会でした。







2018年3月17日土曜日

視察研修旅行

昨日と今日、弊社近畿セラミックス様のお得意先様、大分県の龍南運送株式会社様御一行、総勢36名が瓦の視察研修旅行で淡路島に来ていただきました。

初日は弊社の和形桟瓦工場と鬼瓦の窯元タツミ様を、二日目は、近畿セラミックス様の平板桟瓦工場、現在「瓦とひなまつり」を開催中の産業文化センター、南あわじ市役所を視察していただきました。


今回の視察研修旅行の目的は、家を建てている工務店様に、瓦工場などを見ていただき「瓦の良さ」を知っていただくこと!


参加された皆様は非常に熱心に各所で見学していただき、時間の都合上駆け足の案内でしたが、質問も多数していただきました。


最終の視察場所、南あわじ市役所で皆様をお送りしました。

参加していただいた皆様は、まだ帰路の途中だと思いますが、気を付けてお帰り下さい。

また、実際建築主の施主様と一番触れ合う工務店様を遠い淡路島まで視察研修旅行を企画していただいた龍南運送様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

予算の都合上、このような企画はなかなか出来ることではありませんが、百聞は一見に如かず。是非屋根工事店の方々も今回のような企画をし、屋根材としての「瓦」の復権への礎になれば嬉しいですね。

2018年2月21日水曜日

陸の港西淡改修工事

南あわじ市の玄関口「陸の港西淡バスターミナル」

築18年が経ち、現在3月末の完成に向けリニューアル工事中です。



船の舳先をイメージしたデザイン。

瓦は本葺きに見えますが、和形の上に素丸瓦を取り付けた特殊葺き。

今でもアール部の特注瓦製造時の苦労が思い出されます。

今回は内部のリニューアルと、カフェ新設による増築及びサイクルステーションの新築工事。

既存建物の奥の増築部分と屋根が干渉するので、瓦3枚分減築。


捨て板金を入れ漏水に十分注意して軒瓦の葺き戻し。


完成!

新生屋根材だと最悪の場合、全面リフォームの可能性がありますが、約20年経っても不足材を調達できるのが和瓦の良さ。

これは一般の住宅にも通ずることなのです。

工事期間中は仮設待合所、仮設トイレで利用者の方々にはご不便をお掛けしていますが、各職方さんが急ピッチで作業していますので、もうしばらくお待ちください。