屋根瓦の業界紙、日本屋根経済新聞社様が、結構前ですが「屋根のプロがいぶし瓦を勧める14の理由」を発刊しています。
16ページからなるポケットサイズの使い勝手のよい冊子です。
お勧めポイント①
きれいだから、いい。
いぶし銀の輝きは他の屋根材には醸し出せません。
お勧めポイント②
雨が漏らないから、いい。
瓦のウェーブが雨を素早く流します。
お勧めポイント③
古美るから、いい。
年月が経つと風合いが出て、飽きない色合いです。
お勧めポイント④
長持ちするから、いい。
奈良県の元興寺では、1400年前の瓦が一部健在です。
手入れをすれば非常に長持ちします。
お勧めポイント⑤
エコだから、いい。
粘土100%で生まれ、やがて土に還る。地球にもとても優しい建材です。
お勧めポイント⑥
厚みがあるから、いい。
雨音も太陽熱も吸収し、夏涼しく、冬暖かい。
お勧めポイント⑦
燃えないから、いい。
瓦は国から認定された不燃材。火災時の延焼を防ぎます。
お勧めポイント⑧
通気するから、いい。
瓦の下に通気口が出来るので、湿気ることなく家が長持ちします。
お勧めポイント⑨
鬼瓦があるから、いい。
鬼瓦は家と家族の守り神と言われています。
お勧めポイント⑩
修理が簡単だから、いい。
他の屋根材だと修理、増築等で代替品がないこともしばしば。
いぶし瓦は、1枚から修理できるのがポイント。
長年にわたって住み続ける家。メンテナンス時のことが最重要課題です。
お勧めポイント⑪
強いから、いい。
近年は瓦と瓦が噛み合わる構造の「防災瓦」と、全国統一の「ガイドライン工法」の普及により、地震、台風等の災害にも対処しています。
お勧めポイント⑫
ホッとするから、いい。
瓦屋根は日本の原風景。
お勧めポイント⑬
パーツが多いから、いい。
豊富な役瓦のデザイン。個性、地域性が演出出来ます。
お勧めポイント⑭
経済的だから、いい。
初期投資は他の屋根材に比べて高いですが、塗り替え不要でランニングコストが優れています。
「瓦は重いから軽量屋根材にリフォームしなければ、地震が来たら危険ですよ!」
瓦は重いです!しかし、軽量屋根材~のくだりは間違い!!!
耐震補強をすれば、瓦屋根でも大丈夫なのです。
新築の場合、太陽光搭載の勾配の緩い片流れの屋根が非常に増えています。
「太陽光発電を設置するから、屋根材は軽量のもので!」
間違いではありませんが、15~20年後屋根材のメンテナンスが発生した時、太陽光パネルを一旦外すのでしょうか???
足場の設置は当然ですが、かなりの高額になると思われます。
結婚後数年で、最初家を建てられる方が多いと思います。
お子様が生まれれば、成長し、高校生、大学生になって一番お金のかかる頃、軽量屋根材の場合、メンテナンス時期になります。
いぶし瓦(粘土瓦)も万能ではありません。
しかし、新築、リフォームを検討される際、まずはご検討ください。
検討の結果、他の屋根材をチョイスされても仕方ありません。
しかし昨今、風評被害等もあり、検討の土俵にすら上がれていない現状があります。
試合で負けるのは仕方ありませんが、試合をせずに負けるのは、悔しく悲しいことです。