瓦の良さの一つである「家紋入り瓦」
寺社仏閣の地紋や、お店の屋号等で特注のオーダーをいただき製造します。
現在納品中の物件の「丸に龍」入りで、受注から出荷までの簡単な流れをご説明します。
受注をいただくと、まず鬼師さんにお願いして「石膏型」でサンプルを作って、元請様、お施主様に確認していただき、ゴーサインが出れば金型の作製へ。
金型が出来上がれば、いよいよ瓦の成形へ。
磨きの工程、乾燥の工程が終わったものが右側のベージュっぽい色のもので、焼成後(出来上がったもの)が左側の瓦です。
出来上り後は、その他注文分の瓦と梱包し、運送業者様が配達して、瓦工事店様が屋根工事をして、ようやく瓦屋根が完成します。
どの業者が欠けても瓦屋根は成立しません。
もちろん、上記以外の、瓦の原料となる配合粘土業者様、瓦を焼くのに必要なガス業者様、瓦をつくる設備の窯、土練機、梱包機械等のメーカー様、梱包する紙、紐などのメーカー様等のご協力が必要です。
淡路瓦の窯元は現在約60社。
数千種類ある淡路瓦は分業制の下に成り立っています。
しかし、昨今需要の低迷で産地が危機に瀕しています。
何とか「日本の瓦屋根」の風情を後世に残すよう、名案はなかなか浮かびませんが、産地一丸となり知恵を出すべく動いています。
その一つが各窯元の「SNSの発信」
「少しでも目に留まれば!」とも思いで発信していますので、#淡路瓦で検索してみてくださいね。
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