2021年6月11日金曜日

S瓦 修理工事

 先日、S瓦の屋根修理工事を請け負いました。

S瓦とはスパニッシュのSから命名され、昔は今みたいに洋瓦がなかったので、洋風の新築物件に多用されました。


色は瓦業界では昔から現在でも「青緑(せいろく)色」と呼びますが、スカイブルーとか、カルフォルニアブルーとかってネーミングを変えれば、再ブレークするかな???


表面の色は約40年経った今でも綺麗ですが、昔の工事(施工)が悪く、現在使用しているステンレス製の釘ではなく、鉄釘で留めていたため、錆による膨張で釘穴から亀裂が入り、瓦がひび割れし、雨漏りしていました。

永く住み続けるのであれば、全面リフォームを提案するのですが、景色の良い高台に立地するこちらの物件。
お施主様が「あと10年ほどで車の運転が出来なくなれば、街中のマンションに引越しする予定なので、最小限の修理でお願いします」とのご依頼でしたので、ご依頼通りの修繕をさせていただきました。

何度もお伝えしていますが、規格品を使用していれば、数十年経ってもメンテナンスできるのが「瓦のよさの一つ」
瓦は長持ちしますが、昔の施工方法だと屋根が劣化している場合がありますので、定期的に屋根瓦専門業者に点検を依頼することをお勧めします。
決して自分では上らないでくださいね。
特に今回のような陶器瓦は表面がガラス質になっていますので、非常によく滑り危険です。

当然今回の物件も、安全対策の為仮設足場は設置して作業を執り行いました。



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