2016年7月28日木曜日

野地換気部材

小屋裏換気をするための様々な換気部材がありますが、弊社では「野地換気【棟涼】」をお勧めしています。


野地板に設置するので、従来の棟換気部材で取り付けにくかった様々な屋根形状にも設置可能です。



取付方法もいたって簡単!

写真にはありませんが、付属の型紙を桟木に当てつけて墨出しし、野地板に換気孔を開け、防水防虫シートを貼り付けて、本体をビス留めしたら終了です。

一般的な瓦全てにご使用いただきますが、カラーベスト、板金等の屋根材下空間がほとんどない屋根材でのご使用はできません。

換気部材のご使用で、小屋裏の熱気・湿気を排出し、建物の耐久性向上が図れますので、高気密な住宅が増えてきた昨今、必須アイテムですね。


2016年7月26日火曜日

入母屋屋根進行中

先日上棟した入母屋屋根ですが、順調に進行中です。



毎日暑いですが、現場は淡路島でも少し高台にあって、風がそこそこ吹き抜けて、職人さんが休憩時間に気づかずに作業をするくらいです(笑)


今回のポイントはこれ!

降り棟の下には、本来雪の落下防止に使用する「雪止瓦」を入れ、雪止瓦の輪っかを利用して、鬼瓦と縛っています。

こうすることにより、より頑丈になり、経年劣化、災害等に強い屋根となります。



棟(のし瓦)も南蛮漆喰、銅線緊結により、長年屋根を維持していきます。

施工後の見栄えは昔と変わりませんが、中身(施工方法)は昔と随分変わり、災害に強い屋根を作るように変化しているのですよ。

2016年7月20日水曜日

現地調査は晴れの日に!

写真整理をしていると、懐かしい写真が出てきました。


3年ほど前にリフォーム(葺き替え)した物件ですが、トップライトを既存のまま使用したので、雨漏りが発生し、調査に屋根に上がりました。

陶器瓦のオレンジ色の釉薬にはガラス質が入っていて、ただでさえ滑りやすい瓦です。

天候が怪しかったので、一瞬ためらいましたが、まだ雨は降らないやろ!っと思い、総勢4名で上がりました。

正しく、行きはよいよい帰りは恐い!

調査が終わって、降りようと思った瞬間雨が降り出し、全員降りれなくなりました。

さて、困った! 最悪レスキュー隊要請か?と思いましたが、助け舟が登場!


工務店の社長の知り合いのクレーン屋さんが、たまたま事務所で待機していたので、人間が乗れるゴンドラを持参して駆けつけてくれました。



一人ずつゴンドラに乗って無地生還! 事なきを得ました。

忘れられない思い出ですが、二度と経験したくないですね。

現地調査は天候を十分確認してから行いましょう!

2016年7月19日火曜日

事前打ち合わせ

先日、昨今珍しくなった入母屋屋根の新築物件が上棟しました。




どんな物件でも多少の事前打合せが必要ですが、入母屋の場合必ず打合せすべき箇所が数カ所あります。

まずは、破風板の下部の「破風尻」と呼ばれる所。

桟木を打って桟瓦を葺いた時に、ちょうど隙間のないようにしなければなりません。

和形の場合、野地勾配に対し、垂直に3.5寸(約106mm)がちょうどいい寸法です。


そうすれば、このように瓦が葺きあがった時、隙間なく収まります。


また、袖瓦ではなく掛瓦を使用する場合、野地板を掛瓦の部分を2寸(約60mm)落としてもらわなければなりません。

事前打合せをすることにより、出来上がりがよい屋根となります。

ちょっと専門的な話になりましたが、久しぶりの入母屋の新築物件。

暑さで大変な時期ですが、ビシッと決めたいと思います。

2016年7月14日木曜日

鬼瓦(既製品)のお話し

各地で雷雨、豪雨があった今日ですが、淡路島は全く降らず、蒸し暑い一日となりました。

そんな今日のブログは、鬼瓦(既製品)の製造工程のお話です。


弊社では、鬼瓦はプレス出来ないので、協力業者の白地屋さん(粘土から成型から乾燥まで)から白地(しらじ)の供給を受けて焼いています。


白地に、いぶし(炭素被膜)が綺麗にのるように、ハケ土(パウダー状の土を水で溶かしたもの)を塗ります。

化学薬品ではなく、天然素材! 女性がファンデーションを塗ることにより、化粧ののりが良くなるのと同じです。


鬼瓦のハケ土工程の写真が無かったので、桟瓦の工程写真です。

桟瓦は自動ラインで塗れますが、鬼瓦や桟瓦以外の役物は全て手作業。

工場の従業員さんには、ホントに頭が下がります。


           

単窯と呼ばれる箱型の窯で、最高温度約1,000℃、じっくり約20時間焼くことにより、


いぶし銀に輝く瓦の出来上がりです。


その後、一個ずつ手作業で真心梱包して、出荷の時を待ちます。

こうやって、桟瓦以外はほとんど手作業で瓦造りをしています。

製造して、運送業者さんに運んでもらい、施工業者さんに瓦を葺いてもらい、ようやく瓦屋根は完成します。

その前に、施主様、設計士様、工務店様などに瓦を選んでいただけなければいけませんが・・・。

2016年7月13日水曜日

淡路島 定番観光スポット

昨日は、お得意先様と同行で、「うずの丘 大鳴門橋記念館」と「道の駅うずしお」に観光客気分で行ってきました(^^)


まずは、メディアなどで大注目の「たまねぎキャッチャー」

去年の5月にスタートし、一個ゲットすれば、1.5㎏の玉ねぎと交換!

昨日も入店時すぐにトライしていた人がゲットしていました。



今年3月にお目見えした #おっ玉葱

大きさは 、高さ2.8m、直径2.5m、重さ約250キロ!

絶景の撮影スポットで、ハッシュダグを付けて、インスタやツイッターで発信して下さいね。



お昼は、眼下に大鳴門橋を望む2Fの絶景レストランにてランチ。


釜揚げシラスがてんこ盛りの「釜揚げシラス丼」をいただきました。

自然の塩味が何とも言えない美味でした。


売店では、展示、ポップなど趣向を凝らした淡路島の特産品がズラリ!


淡路瓦もコースター、置物の鬼瓦などを販売していただいています。



数か月前に改装し、トイレには瓦が!

実はこれ、瓦なんです。 なかなかいい感じです。


今や、全国区になった「淡路島バーガー」

今回は食べられませんでしたが、平日にもかかわらず、多くの観光客の方々が、日本一のバーガーを美味しそうに食べていました。

昔なら、シラス丼の後でも、バーガー一個くらい食べれましたが、流石にもう無理です(-_-;)


食事の後、道の駅うずしおへ。

こちらは、大鳴門橋は目の前に見れる絶景が売りです。


こちらでも、淡路島バーガーがありますが、今回ご紹介するのが、玉葱でラッピングした自動販売機。

コカ・コーラさんイケてます!

ほんとに、伺うたびに新しい仕掛けがある両店。

平日でも観光客が溢れている理由がわかります。

是非、常にバージョンアップしている「うずの丘 大鳴門橋記念館」「道の駅うずしお」へお越しください。




2016年7月8日金曜日

小豆島の家

小豆島から素敵な写真が届きました。


大きな平屋の一文字葺き。

施主様のこだわりが随所にあり、上棟してから一年以上。まだ内部は完成していないそうです。


左右の壁は「鎧張り」

鎧のように少しずつ板を重ねて張る工法で、重厚感が違います。


凄いのが全て石でできた塀。

【一口メモ】

小豆島は江戸時代から花崗岩の産地で、1583年豊臣秀吉が初めて大坂城築城にかかったとき、豊臣領だったため、加藤清正らによって採石されました。

その後、1620年徳川家康が大坂城を大改築した際、大量の石を切り出し、大阪に送ったそうです。

大坂城以外にも、江戸城や皇居石橋(西丸大手橋)などにも使用されています。

クレーンなどの重機がなかった江戸時代。どうやって運んだのでしょうか???

先人は偉大すぎます。