2015年5月13日水曜日

鬼瓦いろいろ④

数回に渡り、ご紹介してきた「鬼瓦」シリーズですが、今回の「鬼面鬼」で一旦最終回となります。


 古代鬼面・・・鬼の厚みが薄く、顔が平面的で、奈良時代以前に造られていた形状の鬼瓦です。




鬼面・・・時代とともに顔の造りも変化し、江戸時代にはリアルな顔つきとなりました。
     ※参考文献 甍技塾発行「瓦施工書」

現在でも、鬼師の技が一番如実にでる鬼瓦であり、それぞれ顔の表情が違うので、見比べてみるのも楽しいですよ。


2015年5月12日火曜日

瓦積算ソフト

弊社では、屋根瓦の必要枚数を拾い出し(積算)するのに、㈱ヤナイ・ソフトウェアー様の積算ソフトを使用しています。


 簡単な平板屋根なら、10分程で見積書まで作成できる優れものです。

導入前に一番苦労していたのが、お寺の見積りで、瓦が一種類だといいのですが、予算の関係などで、「本葺き」「本葺き一体瓦」「和型」の三種類での積算依頼でした。

 本葺き瓦
 本葺き一体瓦「源八いらか」
和型切落53判

微調整は必要ですが、屋根図を作成すれば、瓦の種類を変更するだけで瞬時に枚数が出て、作業効率が飛躍的によくなりました。

積算ソフトを導入して10年以上、手計算でのやり方、忘れてしまったかも???


2015年5月11日月曜日

鬼瓦いろいろ③

今回は、お寺などでよく使用される「経の巻鬼」のご紹介です。




経の巻鬼は、プレス物とは違い、鬼師さんが丹精込めて手造りしています。。

頭の中央部に地紋を入れることはよくありますが、三本角の中にも入れる場合があります。

足の模様も数種類あり、組み合わせ方により表情が違ってきます。

通常民家で使用する鬼瓦は、大きくても三分割ですが、お寺に使用する鬼瓦は、六分割またはそれ以上となり、組み合わせるだけでも、相当な技術が必要となり、正しく匠の結晶です。

2015年5月9日土曜日

鬼瓦いろいろ②

先日に引き続き、鬼瓦のご紹介です。

 ビン付鬼(小槌付)

ビン付鬼・・・石州瓦(島根県)のスタンダードな形状ですが、淡路瓦にもあります。

 影海津


影海津・・・凹凸があり、陰影が出て個人的に好きな鬼瓦です。

 海津鬼(若葉足付)

若葉足付鬼・・・スッキリしたデザインの三ツ組鬼です。
          大きな鬼瓦は、頭(中央部)と足(左右)の三つに分かれています。

特注海津鬼

特注海津鬼・・・ご要望により、特注(手造り)で製作可能です。

まだまだ、ご紹介しきれないくらい、鬼瓦は沢山種類があります。
屋根のシンボルとなる「鬼瓦」
複雑な屋根形状だと、十数個使用する場合もありますが、一番少ない場合は二個しかいりません。
そこをちょっとこだわってみるだけでも、屋根の表情は変わりますよ。

2015年5月8日金曜日

花みどりフェア②

5月31日まで、淡路島では【花みどりフェア】が開催中です。
GW期間中、淡路瓦工業組合もイベントのお手伝いで、瓦小物の販売などを行いました。


会場内にある【兵庫県立淡路夢舞台温室奇跡の星植物園】の看板などに、いぶし瓦が沢山使用されています。




淡路島国営明石海峡公園】の東浦ゲートの壁面にも、いぶし瓦製のブロックが!

会期もあと僅か。会場内のあちこちに、いぶし瓦がありますので、是非ご来場ください。




2015年5月3日日曜日

淡路花博2015 花みどりフェア開催中

現在、淡路島では、淡路夢舞台及び国営明石海峡公園をメイン会場に、花みどりフェアが開催中です。


6日までのGW期間中は、淡路瓦工業組合も瓦小物の販売や、瓦のPRで、奇跡の星の植物館の近くのブースで出展中です。




明日は、残念ながら天気は悪そうですが、多様なイベントが開催されていますので、ご来場くださいね。


2015年5月1日金曜日

鬼瓦いろいろ①

鬼瓦とは、棟の端に据えられる装飾瓦の総称で、色々な形があります。

角張鬼

角張鬼

角張鬼・・・全国的に一番使用されている鬼瓦です。

福林鬼

福林鬼・・・淡路島、四国地方で一般的に使用されています。

海津鬼

海津鬼・・・鬼瓦の中でも簡素な形状のもので、スッキリしたイメージになります。

京海津鬼

京海津鬼・・・海津鬼に足元が付けられた鬼瓦です。

使用する屋根形状、地域等により様々な形があり、オンリーワンの特注品も承っております。