2017年9月29日金曜日

青緑(せいろく)瓦

お得意先様からSOS

陶器瓦の青緑(せいろく)瓦の修理依頼。


瓦が今にも落ちそう!とても危険な状態なので、早急に手直ししました。

この青緑瓦は、昭和40年代に一世を風靡した陶器瓦。

約50年前の瓦が、現在でもとても発色が良く、瓦もまだまだ現役です。


しかし、当時の施工方法は現在とは違い「土葺き工法」なので、地震、経年変化等で「瓦のズレ」が生じています。

そこで、外周部の軒、袖にパッキン付ビスにて留め付け、これ以上ズレないようにしました。


下屋だけの修理依頼だったのですが、二階の屋根を見ると「のし瓦」も数枚落下。

これも緊急に補修しなければ危険な状況でしたので、追加工事となりました。


しかし! 淡路島でも屈指の住宅が建て込んでいる地域。

軒先側からハシゴを掛けられないので、苦肉の棟瓦掛け。

とても一人じゃ上がれません。

しかし、この現場は軽トラしか入らない狭小地。昔の人は偉大です。

何回もお伝えしていますが、和形、本葺き瓦だと50年以上前の瓦が、今でも修理OK!

最小限のご予算で、メンテナンスが出来るのが瓦の良さの一つなのです。

新築時、新しい屋根材、初期コストが安い屋根材が主流な昨今ですが、長期間にわたり風雨にさらされる屋根。

長年の実績に裏付けされた耐久性、初期コストは割高ですが、ランニングコストの安さ。

これは瓦に勝る屋根材はないのですよ。



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