2016年1月30日土曜日

鐘馗(しょうき)さん

今日は、鐘馗(しょうき)さんの問合せがありましたので、改めてちょっと勉強してみました。




鐘馗の縁起については諸説ありますが、もともとは中国の唐代に実在した人物だとする諸説が流布しています。
日本では、江戸時代末(19世紀)ごろから、関東で鐘馗を五月人形にしたり、近畿で魔除けとして、鐘馗像を屋根に置く風習が見られるようになりました。
京都市内の民家(京町屋)など、近畿~中部地方では現在でも大屋根や小屋根の軒先に10~20センチ大の瓦製の鐘馗の人形が置いてあるのを見かけることができます。
これは、昔京都三条の薬屋が立派な鬼瓦を葺いたところ、向いの家の住人が突如原因不明の病に倒れ、これを薬屋の鬼瓦の跳ね返った悪いものが向いの家に入ったのが原因と考え、鬼より強い鐘馗を作らせて据えたところ住人の病が完治したのが謂れと言われています。
※Wikipedia参照

観光で京都を訪れた際は、ちょっと京町屋の屋根を見上げてみて鐘馗さんを探してみてはいかかでしょうか?

2016年1月29日金曜日

出前授業②

昨日、地元の南あわじ市立西淡中学校で行った「淡路瓦の出前授業」の模様を、各新聞社様が掲載してくれました。


読売新聞


朝日新聞


毎日新聞


神戸新聞

鬼瓦の製作体験では、和気あいあいと作業に取り組み、それぞれ個性あふれた力作が出来上がりました。

淡路島は昨夜から雨。

世界に一つしかない作品を、窯元に移動する時は天気が良かったので、ひとまず安心です。

各新聞社様、取材をしていただき誠にありがとうございました。



2016年1月28日木曜日

出前授業

今日は、地元の南あわじ市立西淡中学校の3年生を対象に、地場産業である「淡路瓦」をもっと知って頂こうと、淡路瓦工業組合のPR事業の一環として「淡路瓦の紹介及び勉強会」と「鬼瓦づくりの体験」の出前授業に参加してきました。



まずは約一時間、体育館でPR委員の代表としてNさんが中学生向けに分かりやすく、瓦の説明を行いました。




その後教室に移動し、5寸紐丸の荒地(粘土をプレスしたもの)を土台に、各生徒さんが前もってデザインしていた鬼瓦をモチーフに、鬼瓦の製作をしていただきました。


地元のケーブルテレビ及び、各新聞社様にも取材に来ていただきましたが、今どきの中学生はインタビューにも堂々と答え、少々ビックリしました。



約二時間くらいで数々の力作が完成!

大切な卒業記念として、大事に焼き上げますのでお待ちくださいね~~~。

校長先生始め、各先生方には大変お世話になり、この場をお借りして御礼申し上げます。





2016年1月26日火曜日

本葺き一体瓦「源八いらか」

弊社の主力商品の一つ、本葺き一体瓦「源八いらか」ですが、早いもので発売してから18年目になります。



発売から3年間くらいは中々良い商品が出来ずに、クレームを沢山いただきました。

その当時担当していたお得意先様には、多大なご迷惑をお掛けしましたが、適切なアドバイスをいただいたお蔭で改良を重ね、その後はクレームもほとんどなく今日に至っております。




「源八いらか」の特長は、丸瓦と平瓦が一体になっているので、地震や台風などの災害にも強く、施工が容易なため、工期も短縮でき、工事費も削減できるところです。

寺社仏閣は勿論のこと、公共物件、店舗、民家等にも沢山使用していただき、以前にもご紹介しましたが、ドコモショップの某店舗にも使用していただいています。

※ちなみに私の携帯もドコモです(^^)

以前の記事→ドコモショップ




2016年1月25日月曜日

大雪!

先週の天気予報の通り、昨日から各地で大雪になりました。

南国の沖縄県でも39年ぶりに「みぞれ」を観測。

知りませんでしたが、「みぞれ」は観測分類上は雪に含むそうです。

長崎市で17cm、鹿児島県で10cmの積雪があり、長崎県東彼杵郡にある弊社営業所は本日臨時休業となりました。


徳島市でも積雪があり、今朝現場入れした運転手さんは大変だったそうです。
※写真は運転手さんから拝借しました。


そこで、西日本地区ではあまり馴染みがありませんが、瓦には「雪止瓦」があります。

名前の如く、積雪地区で雪の急激な落下を防ぐために使用される瓦で、積雪量に応じて枚数を多くします。

積雪後、温度が上がり溶け始めると、急に落下する場合があります。
そうなると、怪我をしたり、車、カーポートなどを壊す可能性がありますので、備えあれば憂いなし。
新築時、改修時には是非「雪止瓦」を!

2016年1月23日土曜日

シャチ(鯱)

しゃち(鯱)とは、棟の両端に据える魚型の装飾瓦で、城郭建築に必ず使用する瓦のことを言います。


地区によっては民家にも使用し、家運の隆盛と「鯱が水を呼ぶ」ということで、火災に合わないように願いを込めて棟に据えられます。



本来は、寺院堂塔内にある「厨子(仏具の一種)等を飾っていたものを、織田信長が安土城天主の装飾に取り入り使用したことで普及したと言われています。

さて、今晩から西日本は数十年ぶりの大寒波が到来とのこと。
雪が降ると、慣れていない地区では事故が多発します。
くれぐれも運転には十分お気を付け下さい。

2016年1月21日木曜日

瓦とひなまつり

来月6日から、南あわじ市産業文化センター展示棟にて「瓦とひなまつり」という、素敵なイベントが開催されます。



いぶし瓦とお雛様とのコラボレーション。
「子どもたちに夢を!地域を元気に!」を合言葉に、会期中は数百体のお雛様が一堂に会する予定です。





会期: 平成28年2月6日(日)~4月10日(日) 
     月曜日休館 入場無料




2016年1月20日水曜日

カタログ リニューアル計画中

【お願い】

和型のカタログの在庫が少なくなってきたため、現在リニューアルを計画中です。




そこで、弊社の和型を使用した施工例写真を、絶賛大募集中です。
お申し込みは、info@showa-rooftile.co.jp まで!


2016年1月19日火曜日

特注品(万十軒)

軒先に使用する万十軒には、様々な模様(家紋、屋号)などを入れることが可能です。



既製品の模様入りの「粒入万十軒」
各産地で名称が違うので、愛知県の三州瓦では「京花万十」といいます。



今回、お得意様から制作依頼を受けたのが上記の軒瓦。
「右三ツ巴紋」で、中央部の唐草模様もオリジナルです。



そこで、試作品を作成し、OKが出れば本格的に製造がスタートします。

このように、フレキシブルに対応できるのが「いぶし瓦」の特長です。


また、店舗等の屋号を入れることも可能です。


2016年1月18日月曜日

あれから21年

昨日は、1995年1月17日5時46分に発生した「阪神淡路大震災」から21年目でした。

M7.3の巨大地震で、死者6,434名、行方不明者3名という多くの犠牲者が出ました。
改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。



淡路島にある弊社では、幸いなことに人的被害はなく、正月明けの工場メンテナンス時期で窯も稼働していなかったので、設備、在庫の被害はかなりありましたが、地震の規模を考えますと最小限の被害で済みました。

しかし、一番の被害はその後の「瓦は重いからダメ!」と報道された風評被害。
現在にいたるまで、当時の生産量、出荷量から右肩下がりが続いています。


【従来の土葺き工法】


【現在の引掛け桟葺き工法】

震災後は、【土葺き工法】から、瓦桟木に瓦を引掛けて、ステンレス釘で留め付ける【引掛け桟工法】が主流となり、瓦に突起を取付けた《防災瓦》の普及により、震度7クラスの地震でも耐えうる工法が主流となっています。
また、葺き土を使用しないことにより、瓦自体の重量はほとんど変わっていませんが、屋根全体の重量はかなり軽くなっています。




また、軒先、袖瓦の3点留め付け、棟部の南蛮漆喰、銅線留め付け等の工法が主流となり、安心してご利用していただける《ガイドライン工法》が普及しています。

過去最大の弊害もたらした【東日本大震災】からもうすぐ丸5年。
過去の教訓を生かし、災害に強い製品づくりをこれからも日々考えていきたいと思います。



2016年1月16日土曜日

家紋

昨日は、昨年と一昨年に納品させていただいたお寺にお邪魔しました。



【丸に雁金紋】

美しい姿で空を飛ぶ渡り鳥「かり(がん)」の家紋です。
独特な鳴き声から「良い知らせを運ぶ」「先祖との文を運ぶ」など縁起の良い鳥と考えられていました。
有名なところでは、柴田勝家がこの紋を用いています。



【丸に鶴】

鶴は古来より霊鳥として尊ばれ、亀と並んで長寿のシンボルとして、めでたい動物といわれてきました。また、その優雅な姿と良く通る鳴き声で、数多くいる鳥の中の女王とも称されます。

ここ本興寺(兵庫県尼崎市)は、本能寺(京都府京都市)、鷲山寺(千葉県茂原市)、光長寺(静岡県沼津市)とともに、法華宗木門流の四大本山の一つであります。

日本独特の家紋。
由来などを調べてみると面白いので、いかがでしょうか?


ちなみに我が家の家紋は「丸に違い鷹の羽」

日本十大紋の一つで、江戸時代には120家の大名旗本がこの鷹の羽紋を用い、古来より武家にはとても人気のあるシンボルだったようです。
しかし、我が家の先祖は武家ではありません(笑)

2016年1月14日木曜日

全瓦連技能グランプリ2016京都大会

全日本瓦工事業連盟主催の「全瓦連技能グランプリ2016京都大会」が、今年の3月18日(金)~20日(日)まで、京都市のパルスプラザ京都で開催されます。


11府県から13名の選手が、日本一を目指して、匠の技を競い合う大会です。


葺き上がりのイメージ(正規の課題とは異なる場合があり ※日本屋根経済新聞から抜粋)

各選手の匠の技を間近で見れるまたとないチャンス!
まだしばらく先ですが、是非ご来場してご覧ください。

日時 平成28年3月18日(金)~20日(日)
    ※初日は開会式、準備作業などです。
    ※作業終了は最終日の10:30(予定)
      架台見学は最終日の13:30(予定)

場所 パルスプラザ京都 入場無料

2016年1月13日水曜日

真心梱包

以前もご紹介しましたが、運送会社様の梱包担当のH君の仕事ぶりには常々脱帽しています。


お届け先の工事店様が使用するであろう順番と、破損しないように考えて梱包してくれています。


特に寺社関係の物件は、瓦の品数が多いので大変です。

屋根が出来上がると、どういった方法で輸送されているのか分かりませんので、縁の下の力持ちとは、H君のような人のことを言うのでしょう!

2016年1月12日火曜日

改修工事完成

年末から取り掛かっていた改修工事が完成しました。


写真がありませんが、何と以前の瓦は約70年前から一回もメンテナンスなく、今回の葺き替えとなりました。
約20年前の「阪神淡路大震災」の震源地からほど近い場所なのに驚きです。



現場への搬入口が急坂&狭かったので、配送はボンゴで得意の「バラおろし」(笑)
今回は、一輪車の出番がなかっただけ楽ちんでした。



施主様からは「やっぱり瓦は落ち着いてえ~なぁ~」とお褒めのお言葉をいただき、現在の工法(釘留め、銅線緊結などのガイドライン工法)の説明もすると、大変喜んでいただきました。

最近、寒の入りらしい寒さになって来て、知り合いでもインフルエンザに感染している人が増えてきました。
皆様も十分体調管理にはお気を付け下さいね。