2016年1月18日月曜日

あれから21年

昨日は、1995年1月17日5時46分に発生した「阪神淡路大震災」から21年目でした。

M7.3の巨大地震で、死者6,434名、行方不明者3名という多くの犠牲者が出ました。
改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。



淡路島にある弊社では、幸いなことに人的被害はなく、正月明けの工場メンテナンス時期で窯も稼働していなかったので、設備、在庫の被害はかなりありましたが、地震の規模を考えますと最小限の被害で済みました。

しかし、一番の被害はその後の「瓦は重いからダメ!」と報道された風評被害。
現在にいたるまで、当時の生産量、出荷量から右肩下がりが続いています。


【従来の土葺き工法】


【現在の引掛け桟葺き工法】

震災後は、【土葺き工法】から、瓦桟木に瓦を引掛けて、ステンレス釘で留め付ける【引掛け桟工法】が主流となり、瓦に突起を取付けた《防災瓦》の普及により、震度7クラスの地震でも耐えうる工法が主流となっています。
また、葺き土を使用しないことにより、瓦自体の重量はほとんど変わっていませんが、屋根全体の重量はかなり軽くなっています。




また、軒先、袖瓦の3点留め付け、棟部の南蛮漆喰、銅線留め付け等の工法が主流となり、安心してご利用していただける《ガイドライン工法》が普及しています。

過去最大の弊害もたらした【東日本大震災】からもうすぐ丸5年。
過去の教訓を生かし、災害に強い製品づくりをこれからも日々考えていきたいと思います。



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