2017年6月23日金曜日

第17回甍賞 瓦屋根設計コンクール

第1回を1981年(昭和56年)に開催して以来、35年の歴史を持つ甍賞。

日本の景観を美しく彩ってきた粘土瓦の新たな魅力を求めて数年に一度行い、今回で17回目を迎えました。


募集対象は建築設計事務所及び設計者で、募集課題は、国内の粘土瓦を屋根又はその他の部位に使用した建築設計や環境デザインの優れた実施例で、応募時点において、完成後1年以上(7年以内まで)経過している建築及び構造物。

今回は67作品の応募があり、
金賞  国土交通大臣賞(住宅)
    経済産業大臣賞(一般)
銀賞  1点
銅賞  1点
景観賞 1点
佳作  10点程度が選ばれました。

弊社も建設に携わった「南あわじ市役所」がめでたく銀賞を受賞しました。


設計
NTTファシリティーズ・社家一級建築士事務所・フタバ設計共同企業体

この場をお借りし、地場産業の「瓦」をふんだんに、また斬新に設計していただいた設計者様に厚く御礼を申し上げます。また銀賞受賞おめでとうございます。

以下は、2015年グッドデザイン賞を受賞した際の審査委員の評価です。

路島をまわると、瓦の使用が印象的だが、地域特有の材料を積極的に組み込むことで、画一化しやすい市役所に個性を与えている。もっとも、傾斜した屋根に「淡路瓦」をのせるのではなく、地元の工場と協同しながら、スクリーンやウォールなど、通常とは異なる垂直面に新しい方法で使うことで、材料の可能性を引き出す。また瓦は環境性能の向上にも寄与している。防災機能と開放的な空間も特徴だが、いわば瓦の使用法のショーケースのような役割も果たす市役所だ。

様々な苦労がありましたが、グッドデザイン賞・甍賞のダブルの受賞で本当に嬉しい限りです!(^^)!

また、開庁から二年以上経過した現在でも、建築関係者の方々の見学があり、重ね重ね嬉しい限りです。

瓦のご説明しかできませんが、予定が合えばご案内も可能ですので、興味のある方はご連絡くださいね。


2017年6月22日木曜日

安全衛生大会

今日は取引先様の安全衛生大会に参加。



建設業の現場では、普段からに労働災害防止活動を自主的に推進しなくてはなりません。

特に7月1日~7日は「全国安全週間」です。

「全国安全週間」は昭和3年に初めて実施されて以来一度も中断されることなく、今年で90回目を迎えます。




特に昨今、異常気象?の影響で夏場の熱中症対策は必須。

空調服を着用している職人さんもかなり見かけるようになりました。

建築現場も暑いですが、窯のある瓦工場も夏場は灼熱地獄(;´・ω・)

温度計は45℃くらいになることもしばしば.....。

水分・塩分補給・早めの休憩などを考慮し、熱中症対策に心掛けなければいけません。

それでは皆様「ご安全に!」

2017年6月21日水曜日

窯元巡り(登里製瓦様)②

昨日に引き続き、本葺き瓦専門メーカー「登里製瓦」様の作業風景のご紹介です。


寄棟の隅鬼の下に据え付けられる「隅巴」

瓦業界に入って30年近くになりますが、隅巴がどんな風に作られているか、恥ずかしながら知りませんでした。


先ずは、土練機(どれんき)から粘土を押し出した「荒地」を、経験則からあらかじめカットします。

土の状態、季節等によって微妙に形を変えるそうです。

正しく職人技ですね。


隅巴用の金型でプレスしますが、金型はどうやって付けるの???

作業風景を見学してビックリ(@_@)

詳しくは動画でご覧ください。



2017年6月20日火曜日

窯元巡り(登里製瓦様)

淡路瓦の品数は数百種類!

とても内製化ができないので分業制になっており、現在でも約80社の窯元があります。

そこで、機会があれば各窯元さんをご紹介したいと思います。

まず最初は本葺きを専門としている「登里製瓦」様。


本葺きは瓦の中でも品数が多く、おまけに寺社仏閣での家紋作成が多いので、作業は大変だと思います。


久しぶりにお邪魔したら、軒巴のプレスをしている最中で、色々と作業の苦労などをお聞きしました。


プレス後は「磨き」を行い、「バリ」などを綺麗にとり仕上げます。

現代の時代でも、まだまだ手作業の多い瓦づくり。

脈々と受け継がれてきた技術と、各瓦師が知恵を絞った技法で日々瓦づくりが行なわれています。



2017年6月16日金曜日

家紋あれこれ

日本固有の紋章「家紋」。241種、5,116紋以上の家紋があります。

自らの家系、血統、家柄、地位を表すために用いられてきました。



一般住宅では少ないのですが、寺社仏閣の場合、紋入の作製依頼があります。




本葺き一体瓦「源八いらか」通常紋


古代蓮華



五七桐。この紋は日本国政府の紋章に使われているので、テレビ等で見たことがある方も多いのでは、、、、。


各種製作依頼された際、石膏型で仮打ちし、発注者様に確認をしていただいた後、金型を作成し、瓦の制作を開始します。

家紋以外にも、店舗等に屋号を入れることも可能です。

他の屋根材にはできない瓦の魅力。

オンリーワンの屋根を作ってみてはいかがですか?



2017年6月14日水曜日

サカイハラ大創業祭2017

毎年恒例のプロショップ サカイハラ様の大創業祭が今週末の二日間開催されます。


工具大商談会、毎年売り切れ必死の草刈りチップソーなどの販売、お子様に大人気の「スーパーボールすくい」「金魚すくい」「綿菓子」などのイベントが盛り沢山!

弊社も瓦の展示、リフォーム相談会、太陽光発電システムの展示などで出展します。


目印は大きな看板。

是非、ご家族でお越しください。

開催日時:平成29年6月17日(土)8:30~19:00
     平成29年6月18日(日)8:30~17:00
開催場所:サカイハラ本店(淡路市志筑字石畑600-2)

おまけ

マキタの新製品「充電式運搬車」

イベント当日現物を見るのが楽しみ!お高いので買えませんが.........。


2017年6月13日火曜日

便利グッズ

平板瓦の施工にかかせない「シーラー」


漏水防止のため、桟瓦(ケラバ瓦の下部)に取り付ける粘着性のスポンジです。

しかし、出荷時にいつも困っていました。


弊社が取り扱っているメーカーさんのシーラーは1ロット12巻。

1本単位で販売していますので、1本単位で出荷しようとしたら・・・・


このようにぐちゃぐちゃになり、見栄えが良くないので、巻き直しをすることもしばしば。

メーカーさんに相談したら、便利グッズを作ってくれました!!!!


じゃ~~~~ん! お手製のヘラ!


側面から、グサッ!と差し込めば、何ということでしょう!簡単に取り外しができました。

これで、これからはストレスなく出荷できます!(^^)!

作ってくれた〇森さん、ありがとうございましたm(__)m

2017年6月10日土曜日

火入れ式

窯の老朽化により、2基新設工事をしていましたが、先日2基目が完成し「火入れ式」を執り行いました。


当然、定期的に窯のメンテナンスは行っているのですが、窯の新設は久しぶり!

いぶし瓦の市場が低迷している昨今、高額の設備投資をするのは大変なことですが、製造メーカーとして、“良い製品づくり”をする上で、避けては通れません。


工場長がスイッチを押して着火!



弊社社長をはじめ、窯づくりをしていただいた業者さんなどと着火の瞬間を見届けました。


別の窯から出てきた瓦は、作業者が選別機では検査できない「ヒビ」「カケ」などを一枚ずつ目視で確認しながらラインに手作業で流していきます。

これからの季節蒸し暑くなり過酷な労働環境ですが、熱中症には十分気を付けて頑張ってくださいね。

2017年6月9日金曜日

久しぶりのうどん県へ。

昨日と一昨日久しぶりに香川県坂出市にある香川営業所に行ってきました!


時系列はバラバラですが、現場入れするトラックの助手で葺き替え中の現場にお邪魔しました。

社長に挨拶すると「ブログの人やん!!!!」って言っていただき、ホントに嬉しかったです。

昔は恥ずかしかったのでインカメ(顔出し)に抵抗があったのですが、瓦伝道師の三州瓦山平の神谷社長に「せっかく昭和さんもSNS頑張っているのに、顔を出さないと勿体ない。どういう人が投稿しているか読者はわからないから、顔出しは必須ですよ!」ってアドバイスをもらったのがきっかけでした。

顔出しをしていたお蔭で、初めてお会いするお得意先様にも、距離感がぐっと縮まった感じで会話がスタートでき、一歩目を踏み出せた神谷社長には感謝です!(^^)!

【おまけ】

香川県といえば「うどん県」

所長に有名店「なかむら」に連れて行ってもらいました。



週末は長蛇の列らしいのですが、平日の時間的にもよかったのか、待たずに入店。

注文したのは「かけ大」

あっさりしたお出汁と、こしのある麺。これぞ讃岐うどん!

流石に有名店。おいしくいただきました。つづく。