2021年7月10日土曜日

本葺き一体瓦「源八いらか」カタログリニューアル

 欠品中でご迷惑をお掛けしていました、本葺き一体瓦「源八いらか」のカタログですが、印刷が終わり弊社に届きました。

寺社仏閣は当然ですが、店舗、公共物件、民家等に幅広くご使用いただけます。

以前も触れましたが、「源八いらか」の商品名は、弊社創業者「福原源八」から命名しています。
また、今年は創業60周年の記念の年。
今一度初心に立ち返り、物づくり、商品開発、サービス等々、道のりは険しいですが、この先の「100年企業」を目指し、社員一丸となり知恵を出していきたいと思っております。





2021年7月9日金曜日

南あわじ市コアカリキュラム②

 一昨日は、地元西淡中学校2年生に対して、南あわじ市が昨年度から行っている「コアカリキュラム」に淡路瓦工業組合のメンバーとして参加しました。

地場産業の淡路瓦、伝統文化の「人形浄瑠璃」「だんじり唄」を三班に分け、ふるさと南あわじ市を勉強するカリキュラム。

二時間の授業の中で前半を担当し、淡路瓦の歴史や、兵庫県のその他たくさんある地場産業の説明などをさせていただきました。

冒頭で、櫻坂46の最新曲「BAN」のMV撮影場所が、淡路瓦を使った国際会議場!って話をして、つかみはOK!って思っていたのですが、結果はダダ滑り(汗)
意外と中学生は櫻坂46を知らない子が多かったのにビックリ。
最近の中学生はアイドルとか興味ないのかなぁ~~~???

気を取り直して、瓦の積み出し港と栄えた「津井港」などのお話を。
今では全国的に珍しく、美しい「石積み」の港が当時の風景を残しています。

生徒さんは、昨年度から支給されているiPadを一人ずつ持っていて、写真を撮影したり、今日の授業の模様を後日iPadで編集したりするそうです。
時代ですね~~~。
休憩中は、予想外に瓦の現物を触りに来てくれる子が多数。
列をなして熱心に休憩時間をオーバーしても触ってくれたのが嬉しかったです。

後半は、組合の専務理事から現在の組合活動等の報告をしていただき、最後は生徒さんからの質問タイム。
生徒さんは事前に色々質問を考えてくれていて、こちらはぶっつけ本番で回答。
「どんな想いをもって瓦づくりをしていますか?」とか、一瞬ドキッとするする質問も。

真剣に聞いてくれたり、メモを取ってくれたり、本当に感心しました。
まじめな生徒さんたちを見ていると、淡路島の未来は明るそうです。
この中から、未来の瓦ファン、瓦師が生まれればなお嬉しいですね。






2021年7月6日火曜日

南あわじ市コアカリキュラム

 「ふるさと教育」の一環として、地元南あわじ市が昨年から市内小中学生向けに伝統文化等を学ぶ「コアカリキュラム」授業。

二回目の授業が、西淡中学校二年生に対して明日行われます。

その講師役を加盟している淡路瓦工業組合の代表として仰せつかり、先日から資料作成に追われています(汗)


【昭和30年代 瓦積み港として栄えた津井港】

地場産業の生い立ちなどを、生徒に分かりやすく伝えるにはどうすればよいのか?
色々模索しながら作成中。

難しい話は出来るだけ避け、ちょうど今年発表された「櫻坂46」の最新曲「BAN」のMV撮影場所が淡路島なのですよ~~~~などの話を交えながら頑張ります。

未来の瓦ファン、瓦師をゲットできるよう資料作成もうひと踏ん張りします|

2021年7月2日金曜日

石州瓦入荷

 先日、島根県の石州瓦が入荷しました。




その昔は全国に瓦の産地が点在していましたが、現在、愛知県の三州瓦、島根県の石州瓦、兵庫県の淡路瓦が、瓦の日本三大産地と呼ばれています。


石州瓦は三大産地の中でも粘土の特性により、一番高温で焼くことができ、寒さ、塩害に強い瓦です。
特に石州瓦は、島根県東部の出雲地方で採掘される「来待石」から採れる釉薬を使用した「来待(きまち)色」が有名です。

来待色の屋根が特徴的な集落
素晴らしい街並みですね。
このような地域性のある街並み、いつまでも残してほしいものです。

また石州瓦は江戸後期から明治初めのころに北海道の神社で使用された文献が残っています。
当時、どうやって運んだのでしょうか??
その答えは「北前船」
「北前船」とは3月下旬ころ大阪を出帆。
4月から5月に、瀬戸内海から日本海の港に寄港しながら商売をし、5月下旬ころ北海道に到着。
7月ころから逆航路で南下して、11月下旬ころ大阪に到着していました。
その便で石州瓦も運ばれていたようです。
「北前船」の廻船業者で有名なのが淡路島出身の「高田屋嘉兵衛」
国後島と択捉島間の航路を開拓し、ゴローニン事件でカムチャッカに連行されましが、日露交渉の間に立ち、事件を解決に導いた豪商。
高田屋嘉兵衛が主人公の司馬遼太郎の「菜の花の沖」が有名です。


2021年7月1日木曜日

修繕工事

 7月に入り、早いもので今年も半分終わりました。

梅雨も末期になり、今日は各地で大雨が降っているようです。

大雨が降れば、古いお宅の雨漏り修繕依頼が増えてきます。

昨日は梅雨前から依頼を受けていた物件の修繕工事を、梅雨の晴れ間を選んで行いました。

「瓦がズレている」との連絡をいただき現地調査に伺うと、確かにズレており、かなり前からズレていた感じでした。
屋根に上ったので、全体の状況調査を行うと、

「谷板(銅板)」の劣化が進んでおり、軒先の方で小さな穴が空いており、野地板が少し腐食していました。
壁より外の部分で家の中に雨漏りはしていなかったので、お施主様は気付かなかったのでしょう。
銅板は酸性雨等の影響で劣化しやすく、今回事情をお話すると新規入替となりました。

しかし、この作業は結構大変。
棟瓦を含む周辺の瓦を一旦撤去し、防水シートを貼り、新規ガルバリウム鋼板の谷板を設置し、瓦を葺き戻します。

【完成】
これで梅雨末期、秋の台風シーズンも大丈夫!
屋根、壁は風雨にさらされ、条件が厳しいところ。
定期的な点検、メンテナンスを行うことにより長持ちさせることが出来ます。
しかし!決して自分では上らないでくださいね。