2022年2月13日日曜日

プロポーズ瓦コンテスト2022

 明日14日は「バレンタインデー」

約5万本の淡路黒松と白い砂浜と夕日が絶景の「慶野松原国立公園」内に「プロポーズ街道」という遊歩道があり、今まで制作された「プロポーズ瓦」が約1,000枚飾られています。

毎年、バレンタインデーの前日に、昨年度応募のあった作品を、淡路島観光協会淡路瓦工業組合共催で「プロポーズ瓦コンテスト」を行っており、今日が審査会でした。

近畿圏を中心に、遠くは山口県、千葉県などから応募者があり、厳正な審査の下、3作品が優秀賞に選ばれました。

珍しく雨が降りしきる中での審査会でしたが、神戸新聞社様、NHK様にも取材に来ていただき、ありがとうございました。

今日の模様は、今夜NHKの18:45~の兵庫県内ニュースで放送される予定です。

(番組内容等により放送日は変更になる可能性があります)

作品は永遠に飾られますので、絶景の慶野松原で「瓦ぬ愛」を誓ってみてはいかがですか?

制作のご予約は→→→ https://www.awaji-taiken.com/propose

淡路島で採れる粘土100%でつくる「プロポーズ瓦」

自然素材に触れ、オンリーワンの作品を作り、「瓦ぬ愛」を誓い、将来そのカップルが、ご自宅を新築またはリフォームされる際、淡路瓦を使ってくれたら嬉しいですね。


2022年2月12日土曜日

ガイドライン工法(2021年改訂版)

 平板瓦の新築工事が現在進行中です。


立春が過ぎたとは言え、まだまだ寒い中、現場で作業する職人さんには頭が下がります。

建築基準法の告示基準(昭和46年建設省告示第109号)の改正があり、令和4年1月1日から新築物件に対し「瓦屋根の緊結方法」が強化されました。

元々、「ガイドライン工法(強風対策)」で工事をしていましたので、施工方法に変化はないのですが、完了(中間)申請書に「工事管理報告書」の添付が義務付けられ、釘、ネジ等の仕様、緊結状況など部位ごとの写真を撮り、「品質管理記録」の提出をしなければなりません。

ひと手間かかりますが、工事内容の「見える化」により、安心して「粘土瓦」を使用していただければ!との思いで書類作成ガンバリマス。


2022年2月7日月曜日

瓦屋根の性能について

 立春は過ぎましたが、まだしばらく寒い日が続きますね。

夏になれば猛暑日が続いたり、近年の気候変動による影響で、ますます住環境の性能が問われる時代になりました。


建築デザインの洋風化、地震、台風などの自然災害発生後の風評被害等で、現在「瓦屋根」の置かれている状況は非常事態宣言発令!っていうくらい瀕死の状況ですが、とっても自然に優しい屋根材なのです。
まずは、粘土100%で出来た瓦自体に断熱性がありますが、瓦と野地板の間には空気層が多く断熱性が高いのです。
冬場は、日中蓄えられた熱が日没後の温度低下をゆるやかにし、冷気をシャットアウト。
夏場は、日差しの熱を瓦が吸収し屋内に入れないので、他の屋根材に比べ爽やか。
また、夕立があれば、約10%の吸水率のある瓦が「気化熱」の原理で、熱帯夜を少し和らげる効果がありヒートアイランド現象軽減にも一役買います。
ですから、コンクリートジャングルの大都会でこそ、瓦屋根が増えればいいですよね。

冬暖かく、夏涼しく。ということは、冷暖房費の削減にもつながります。
昨今、光熱費が高騰していますので、他の屋根材に比べ、初期コストは高くつきますが、基本的にメンテナンスフリーな瓦。ランニングコストが安くつき、長期的に考えれば、とてもお財布に優しい屋根材なのです。

また、日常茶飯事的に、廃盤になったり、倒産したメーカーの屋根材の問合せがあります。
しかし、和瓦はメーカーが違ってもメンテナンス可能な互換性が優れた屋根材なのです。

それから「遮音性」の高さも瓦の良さの一つ。
雨が降って来ても分からないほど。板金の屋根だとかなりうるさいそうですよ。

40~50年、またそれ以上住み続ける家。
デザインも重要ですが、ランニングコスト、メンテナンス時の対応等検討の上、屋根材を選ぶようにしてくださいね。

SDGs(持続可能な開発目標)の「気候変動に具体的な対策を」


2022年2月5日土曜日

「瓦とひなまつり」中止のお知らせ

 ここ数年、「瓦の町津井」の春の風物詩として定着しているイベント「瓦とひなまつり」が、本来なら、明日(2月6日~4月2日)から開催予定でしたが、残念ながらオミクロン株の感染拡大の影響で、今年は中止となりました。

早く収束して、来年は例年通り開催されるよう祈っています。


2022年2月4日金曜日

淡路瓦の原材料の神秘

 淡路瓦は、淡路島で採れる粘土100%で作られています。

大自然の恵み。

淡路産粘土は、非常にキメが細かく肌がきれいのが特長ですが、恥ずかしながら、去年までキメの細かさの理由を知りませんでした。

その理由とは!

200~300万年前の太古の昔、淡路島は巨大な湖の底だったそうです。

長い年月をかけて湖底に堆積した粘土。

その湖が隆起して、現在の淡路島になったそうです。

だからキメが細かいのです。


各窯元は、粘土配合業者さんから、瓦製造に適した粘土の供給を受け、日々瓦づくりに勤しんでいます。

各種類の金型でプレスをして、じっくり乾燥してから窯で焼いて淡路瓦になります。
※この段階では、まだ土色です。

「いぶし瓦」の特長、炭素皮膜を覆うことにより、太陽の下では、キラキラ光る「いぶし銀」となります。

先人の知恵と、奇跡的に良質なキメの細かい粘土が採れる淡路島。
今日も「大地の恵み」に感謝しながら、瓦づくりに勤しみます。