2022年2月7日月曜日

瓦屋根の性能について

 立春は過ぎましたが、まだしばらく寒い日が続きますね。

夏になれば猛暑日が続いたり、近年の気候変動による影響で、ますます住環境の性能が問われる時代になりました。


建築デザインの洋風化、地震、台風などの自然災害発生後の風評被害等で、現在「瓦屋根」の置かれている状況は非常事態宣言発令!っていうくらい瀕死の状況ですが、とっても自然に優しい屋根材なのです。
まずは、粘土100%で出来た瓦自体に断熱性がありますが、瓦と野地板の間には空気層が多く断熱性が高いのです。
冬場は、日中蓄えられた熱が日没後の温度低下をゆるやかにし、冷気をシャットアウト。
夏場は、日差しの熱を瓦が吸収し屋内に入れないので、他の屋根材に比べ爽やか。
また、夕立があれば、約10%の吸水率のある瓦が「気化熱」の原理で、熱帯夜を少し和らげる効果がありヒートアイランド現象軽減にも一役買います。
ですから、コンクリートジャングルの大都会でこそ、瓦屋根が増えればいいですよね。

冬暖かく、夏涼しく。ということは、冷暖房費の削減にもつながります。
昨今、光熱費が高騰していますので、他の屋根材に比べ、初期コストは高くつきますが、基本的にメンテナンスフリーな瓦。ランニングコストが安くつき、長期的に考えれば、とてもお財布に優しい屋根材なのです。

また、日常茶飯事的に、廃盤になったり、倒産したメーカーの屋根材の問合せがあります。
しかし、和瓦はメーカーが違ってもメンテナンス可能な互換性が優れた屋根材なのです。

それから「遮音性」の高さも瓦の良さの一つ。
雨が降って来ても分からないほど。板金の屋根だとかなりうるさいそうですよ。

40~50年、またそれ以上住み続ける家。
デザインも重要ですが、ランニングコスト、メンテナンス時の対応等検討の上、屋根材を選ぶようにしてくださいね。

SDGs(持続可能な開発目標)の「気候変動に具体的な対策を」


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