2017年9月7日木曜日

第17回瓦屋根設計コンクール「甍賞」銀賞受賞

第1回を1981年(昭和56年)に開催して以来35年の歴史を持つ甍賞。

日本の景観を美しく彩ってきた粘土瓦の新たな魅力を求めて数年に一度行い、今回で17回目を向かえました。

受賞決定時ブログ→

先月末、東京で授賞式が行われ、弊社は出席できませんでしたが、本日感謝状とメダル、入選作品集が届きました。



創業50有余年、初めてこのような栄えある賞をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。


コンクール入選作品集


設計趣旨(入選作品集から抜粋)

日本3大産地の1つ「淡路瓦」の産地の庁舎として、地元資源である瓦を建物内に積極的に採用し、建物全体で36,000枚の淡路瓦を使用した。
・淡路瓦を利用した外装意匠
・瓦の保水性を活かした舗装と瓦の循環利用
・瓦の回廊によって繋がる建築群

作品名   :南あわじ市役所
受賞者   :NTTファシリティーズ・社家一級建築士事務所・フタバ設計共同企業体
所在地   :兵庫県南あわじ市
施工会社  :大林・柴田特別共同企業体
瓦施工会社 :昭和窯業株式会社他
構造    :RC造
面積    :7329.14㎡
使用瓦   :いぶし瓦

瓦を斬新に設計していただいた「瓦スクリーン」

既製品の桟瓦を壁面に使用し、サッシなどの開口部は瓦の寸法を優先して設計していただいた「瓦ウォール」

グレーチングに小端立て瓦とシャモットを敷き詰めた「排水溝」など、長年瓦に携わている私も、目から鱗の連続のデザイン。

南あわじ市のシンボルとして、これから先、永く市民の目に触れる庁舎を、斬新かつ新しい「淡路瓦」の活用法として設計していただいた設計者の方々には、この場をお借りし、改めて御礼を申し上げます。また、銀賞受賞おめでとうございます。

各地で発生した地震等で、ますます逆風が吹いている瓦業界。

今回の受賞で、より一層「瓦の新しい可能性」を模索しなければ!と想いを新たにした一日となりました。

最後になりましたが、建設時に多大なるご協力をいただきました各窯元様、各施工業者様、本当にありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿