2017年9月16日土曜日

瓦の名称

昔、和瓦は各地で製造されていましたが、現在では淡路島を始めとする各産地に集約されています。

当然のことながら、各生産地で様々な名称が付いていました。

そこで問題なのが「瓦の名称」の統一。

慣れればというか、覚えればいいのですが、中々これが大変で、出荷時の発注ミスにもつながります。



まずは「桟瓦」

関西圏では「地瓦(じがわら)」と呼びますが、地方により、平瓦、身瓦(みがわら)などの呼び方があります。

水垂れ部が切り立った「切落」と、面を取った「面取」がありますが、三州では「削(そぎ)」と呼ばれます。


左右端部に使用される「袖瓦」

通常、下から見て右側が「右袖」、左側が「左袖」なのですが、四国地方では、左袖を「葺き始め」、右袖を「葺き終わり」と呼ぶところがあります。

また、右袖のことを「大袖」、左袖のことを「小袖」とも呼びます。これは、右袖のほうが左袖より大きいので、すぐ分かりますけど。。。

それから、袖瓦の一番下(葺き始め)は「角(かど)」と呼びますが、地方により、「箱」とか、「親(おや)」などと呼ばれます。


隅部の端部に使用される「隅巴」

地方により「クツ巴」「アンコ―」などと呼ばれますが、「クツ巴」は形が何となく靴に似ているから分かりますが、「アンコ―」の語源は何なのでしょう???

他にも色々ありますが、瓦の寸法も尺貫法(尺、寸、厘)で呼ぶことが多いので、瓦業界で独り立ちするのは、中々時間がかかります(;''∀'')



そこで、弊社総合カタログにも記載していますが、淡路瓦工業組合のHPには、ほとんど全ての瓦の写真、名称と共に「コード番号」を明記しています。

これにより、発注業務のミス低減につながりますので、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

また、今日から三連休で秋の行楽シーズン並びに各種イベントが予定されているのに、台風が日本列島を直撃しそうな気配。

被害が最小限に済むことを願いつつ、非常に危険なので、点検などで決して屋根には上らないようにしてくださいね。

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