風は今のところ無風に近いですが、雨は断続的に土砂降りです。
被害が最小限で済むよう祈りつつ、仕事は開店休業状態ですので、今日はちょっと長めに、「淡路瓦の多彩な性能」について書いてみたいと思います。
【地震に強い】
建物の構造が基準に満たしてさえいれば、淡路瓦の屋根は震度7の激震にも耐えうることができます。
大震災の被災地となった淡路島では、さらなる屋根の軽量化、工法の改良、構造に関する指導など耐震性能を追求。どこよりも地震に強い瓦屋根を提案しています。
【棟回転試験】
【火災に強い】
瓦は本来、不燃材であり耐火材ですが、約1,000℃の高温でじっくり焼しめる淡路瓦は、特に耐火性能に優れています。火災時にも、ひび割れや変形、融解を起こさず、有毒ガスも発生しません。火の粉にも強く、もらい火をしにくいことでも知られています。
【劣化に強い】
常に厳しい自然環境にさらされる屋根。最近では、酸性雨をはじめとする科学的要因の含まれる害もあります。
淡路瓦は様々な耐候性能に加えて、酸やアルカリに対する実験でも高い耐力性を証明しています。
【水に強い】
年間約1,500~2,000mmの雨が降る日本では、屋根材の防水性が大きなポイントです。
淡路瓦は、表面のガラス質(いぶし瓦では炭素膜)が水をはじき、滑らかに除水。
瓦自体の吸水率も少ないため、変質に強く、透水による漏れなども起こしにくいのです。
特に和瓦は「山と谷」があり、スムーズに除水します。
【通気性が高い】
淡路瓦屋根は、下地に密着させて施工する屋根材とは異なり、瓦の重なりの部分に空気だけが通れる道が生じます。
この空間によって自然に通気・換気ができ、屋根の湿度・温度を調節することができます。
いわば屋根全体がエアコントロール構造になっているのです。
【省エネ性に優れる】
直射日光を吸収し、耐熱性、断熱性に優れる淡路瓦屋根。寒さにも強く、湿度までコントロールする特性から、“夏涼しく冬暖かい”屋根材と言われてきました。
当然、冷暖房にかかる費用も節減できます。
メンテナンス費用同様、住むほどに光熱費の差も開くのです。
【圧力に強い】
淡路瓦は耐圧性の点でも評価される屋根材。アンテナ工事などによる局部的な荷重にも十分な強度を持ち合わせています。
桟瓦の曲げ試験でも破壊に対する強さを証明。
屋根材に課せられたJIS規格値よりはるかに高い強度を備えています。
【美しさが続く】
淡路瓦は色味・質感の美しさに定評がある瓦です。
そして火や水、熱、化学物質と、様々な外敵に対して高い性能を持っていることから、その美観が長く続くことも特長です。
先日もブログで書きましたが、報道等で「軽い屋根」が重宝される昨今、しかし軽い屋根もデメリットがあります。
数十年住む続ける家を守る大事な箇所である「屋根材」
少しでもこの場を借り伝われば嬉しいですね。
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