2016年9月14日水曜日

施工方法の変化

展示会、イベントなどで一般の方から質問を受ける内容で圧倒的に多いのが、「瓦って重いのですよね?」「瓦って軽くなったのですか?」です。

答えは、「瓦は軽くなっていません」

しかし、工法が進化しています。


【土葺き工法】

約20年前(阪神淡路大震災前)は、土葺き工法が一般的でした。

葺き土を載せて、瓦を接着する工法で、大きな地震が来れば、瓦が落ちるのは当たり前です。

また、瓦と葺き土を合わせ1㎡あたり、約110㎏の重さがありました。


【引掛け桟工法】

現在主流の「引掛け桟工法」

ルーフィング(防水シート)を貼り、瓦ピッチに「桟木」と呼ばれる横桟を打ち、瓦を引っ掛けて、1枚ずつステンレス製の釘で留め付けます。


また、現在の桟瓦は「防災瓦」が主流となり、防災瓦とは、上記の「ツメ」が対面の瓦に噛み込むことにより、強風時の瓦の浮き上がりを防止します。

葺き土を使用しないことにより、1㎡あたり、屋根重量は約50㎏以下。

屋根全体の重量は、旧工法の約半分になっています。



データ重視の昨今、ご覧のような「引き上げ試験」も行い、経験則だけではない、安心をお届けで来るよう、製品ごとに試験を行っています。

施工後見えないところの変化。

自然災害に備え、「軽い屋根がいい」と報道されていますが、景観性、ほぼメンテナンスフリー、耐熱性、ランニングコストの安さなど、瓦には、優れた性能が沢山あります。

軽いだけが全てではない!ってことを一人でも多くの方にお伝えできれば幸いです。



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