答えは、「瓦は軽くなっていません」
しかし、工法が進化しています。
【土葺き工法】
約20年前(阪神淡路大震災前)は、土葺き工法が一般的でした。
葺き土を載せて、瓦を接着する工法で、大きな地震が来れば、瓦が落ちるのは当たり前です。
また、瓦と葺き土を合わせ1㎡あたり、約110㎏の重さがありました。
【引掛け桟工法】
現在主流の「引掛け桟工法」
ルーフィング(防水シート)を貼り、瓦ピッチに「桟木」と呼ばれる横桟を打ち、瓦を引っ掛けて、1枚ずつステンレス製の釘で留め付けます。
また、現在の桟瓦は「防災瓦」が主流となり、防災瓦とは、上記の「ツメ」が対面の瓦に噛み込むことにより、強風時の瓦の浮き上がりを防止します。
葺き土を使用しないことにより、1㎡あたり、屋根重量は約50㎏以下。
屋根全体の重量は、旧工法の約半分になっています。
データ重視の昨今、ご覧のような「引き上げ試験」も行い、経験則だけではない、安心をお届けで来るよう、製品ごとに試験を行っています。
施工後見えないところの変化。
自然災害に備え、「軽い屋根がいい」と報道されていますが、景観性、ほぼメンテナンスフリー、耐熱性、ランニングコストの安さなど、瓦には、優れた性能が沢山あります。
軽いだけが全てではない!ってことを一人でも多くの方にお伝えできれば幸いです。
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