台風や地震が来るたびに、「瓦は重いからダメ!」と言われ、写真のような昔の工事方法だと、自然の力に対して脆弱で、被害が多く発生しました。
そこで、全国の屋根瓦工事業の団体「社団法人 全日本瓦工事業連盟」が主導し、科学技術的データに基づいた「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」を平成13年に発行し、災害に強い工事方法を推奨しています。
棟部の施工は、葺き土から接着性に優れた「南蛮漆喰」を使用し、向かい合わせの「のし瓦」を銅線で留め付けし、災害に対して強い工法になっています。
また、風にあおられる可能性のある軒先は、三カ所で留め付けし、二枚目からの桟瓦は、ステンレスの釘で留め付けし、災害に備えています。
施工後の見た目は昔と変わりませんが、災害に強い施工方法は日々進化していますので、安心して瓦を使用してください。
キーワードは、「見えないところのこだわり」ですね。
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