2016年10月31日月曜日

ジャパンホームショー2016④

先日閉幕した「ジャパンホームショー2016」

今回は、屋根材のご紹介です。


淡路瓦工業組合加盟の窯元の各瓦と、今回は、「耐震・耐風施工の手引き」をメインに展示しました。


熊本、鳥取など各地で地震が頻発していますが、現在の粘土瓦のほとんどが、上記の白い部分のように「突起」が付いており、対面の瓦で押さえつけることにより、瓦の水下が浮き上がらない構造になっています。

また、全数ステンレス釘等で留め付けすることにより、実験的に震度7の揺れを起こしても、ズレない工法となっています。
※この突起は平板瓦にも付いています。



従来の瓦だと、突起がないので、いくら釘留めしても、水下側が強風時に浮き上がってしまいます。

また、従来の「土葺き工法」から、土の載せない「引掛け桟工法」への変化などを中心に、説明を行いました。

「瓦は軽くなっているのですか???」って各展示会では必ず質問されます。

答えは「NO」

瓦はほとんど軽くなっていませんが、屋根土を載せない分、屋根全体の重量は従来の約半分になっています。

このようなことは、業界では当たり前ですが、まだまだ一般の消費者の方への認知度は非常に低いです。

各展示会、イベントでの啓蒙、各SNSでの発信が改めて重要だと感じた次第です。


2016年10月29日土曜日

ジャパンホームショー2016③

昨日まで、東京ビッグサイトで「ジャパンホームショー2016」が開催され、弊社も淡路瓦工業組合の一員として参加しました。



今回は、例年の倍のスペース、ブースデザインも専門家にお願いし、カッコいいブースに仕上がりました(自分で言うのもなんなんですが・・・)


コンセプトは「瓦は日本の原風景」


本業の屋根瓦はもちろん、


景観材と呼ばれる「床材」「壁材」などを半分のスペースで展示しました。

動線の誘導、ブースデザインなどが相まって、過去最高の来場者にお越しいただき、一時はスタッフが対応しきれないくらい盛況でした。

本当に、お越しいただきました皆様、この場をお借りし、改めて御礼申し上げます。



搬入を含め計4日間、慣れない立ち仕事で足がパンパンですが、とても実りのある4日間でした!

スタッフの皆さん、お疲れ様でしたm(__)m

詳しい展示内容は、次回のブログで!


2016年10月22日土曜日

メンテナンス作業

昨日は、築約20年の物件のメンテナンス作業。


3階建ての、とても急勾配の屋根。


谷のカット瓦が多数落下寸前と、袖瓦が浮き上がり、歩道に落ちる危険性があり、早急なメンテナンスが必要でした。


屋上から親綱を張り、高所作業車のバケットで万が一の落下にも備えました。


大棟の漆喰も経年劣化ではがれていた部分を補修。

避雷針があったので、そこに親綱を張っての作業でした。


作業はスムーズに終了!

帰社して、車から降りようとした瞬間、緊急地震速報のけたたましい携帯音が!

南あわじ市でも震度4。結構揺れました。

鳥取県の方は、くれぐれも二次災害に合わないためにも、屋根の上には上がらないでください。

屋根瓦の被害は、築年数、立地条件(地盤の固さなど)、構造など複雑な要因が重なっています。

決して瓦が重いだけで落ちるわけではありません!

メディアの「瓦が落ちています!」と連呼するのは、何とかならないものでしょうか???

阪神淡路大震災から20年以上、様々な工法の進化などにより、瓦屋根も丈夫になっています。

しかし、単価競争の中ですべてが完璧とは言い難いのが現状としてあります。

また、熊本地震の地震でも、地元工事店さんの職人さんの減少による工期の遅れ、遠方からの応援部隊の不足と、賃金の工事単価の転嫁の難しさ等、複合的な要因が絡み合っています。

う~ん。なかなか難しい課題が山積。

先ずは、前を向いてできることから頑張るしかないですね。



2016年10月20日木曜日

ジャパンホームショー2016②

標記イベントがいよいよ来週に迫ってきました。


今回は、イメージを一新! 例年にも増して気合が入っています(^^)

小間数も例年の倍の4小間!

従来の瓦はもちろん、景観材(敷瓦・壁材・ブロックなど)も多数展示しますので、是非淡路瓦工業組合のブースにお立ち寄りください。

私、営業部溝上(みぞかみ)もフルでブースにいますので、お気軽にお声がけくださいねm(__)m

スタッフは全員「いぶし銀」と背中にプリントしたポロシャツを着ていますので、それを目印に!

会場:東京ビッグサイト
会期:平成28年10月26日(水)~28日(金)
時間:10:00~17:00



2016年10月19日水曜日

カワラdeゴー

11月13日の日曜日、瓦の町「津井(つい)」で面白いイベントが決定!!!!!!!


チラシの文字が小さいので、ちょっとイベントの説明を。

津井の町のいたる所に瓦に描かれたスポットが....。
スマホをかざすと地元はモチロン、日本中から応募された瓦のキャラクターが現れる!
あなたはいったい何体のキャラをGETできる!?
中には特典の付いたレアキャラが!!
イベント当日はステージイベント他、露店、フリマ、地元の食材を使った「淡路飯」も多数出展予定!

※イベントの詳細決定は直前ですが11月6日以降となります。 

メイン会場は

南あわじ市産業文化センター

秋の行楽シーズン。スマホを片手に町歩きをしてみませんか?

なお、Twitter、Instagramで#(ハッシュタグ) #津井ッターで情報を共有できます。

皆さんも、是非「#津井ッター」で発信してくださいねm(__)m

2016年10月18日火曜日

リノベーション工事

ようやく気候が安定してきた今日この頃。

門長屋と横座敷のリノベーション工事がスタートしました。



10月中旬になりましたが、まだまだ日中は暑い!!!!

昨日は約4000枚の瓦を屋根に上げると、吹き出す汗・汗・汗。

いつも美味しいですが、昨晩のアルコールが美味しかったのは言うまでもありません(笑)



暑いですが、天気が良いので瓦工事は順調に進んでいます。


今日は残りの材料を現場入れ。

ご覧のように今日はユニック車で楽ちん業務(^^)

でも、電線に邪魔をされ、神経を使いながらの作業でしたが・・・。

出来るだけタワー(荷揚げ機)の近くに降ろそうと考えるのですが、小型クレーンでは限界あり!

無理をすると、クレーンのブーム(竿)が折れたり、最悪トラックがひっくり返ったり大事故につながります。

でも、無理はするのですが・・・(苦笑)

そこは安全第一。細心の注意を払いながらの無理ですので(^^)




2016年10月13日木曜日

ファサード工事

某動物病院新築工事のファサード看板の上に、いぶし瓦を採用していただきました。


工務店さんが、打合せ通り割付を完璧にしてくれました。


しかし、瓦工事を残し、すでに仕上がっているので、養生には気を使いました。

「マスカー」と呼ばれる養生材で全体をカバーし、汚れを防止しました。

最近まで知識不足だったのですが、壁際の「のし瓦」を積んだ時なんかにも使えて便利なグッズです。


玄関先の一番目につく場所。

バランスを考え小瓦(80枚判)の軒瓦を使用し、細心の注意を払いながらの施工となりました。


丸瓦の下に入る「メンド瓦」も、万が一の落下に備え、銅線で留め付け。


丸瓦は半端な瓦が入らないように、一枚ずつカットしてバランずよく配置しました。


完成!

施主様に、「イメージよりいい感じに仕上がりました!」って言っていただき、ほっと一安心。

屋根は残念ながら板金でしたが、目立つところに瓦を採用していただき感謝です。


2016年10月11日火曜日

箱樋修理工事

本日の作業は箱樋の入れ替え工事。


肝心の箱樋の写真を撮るのを忘れましたが、大きな穴が開いていて、雨が降るたび大きなバケツで受けていたそうです。

コーキングがべったり塗られていたので、瓦を剥がすのがちょっと大変でしたが、軒瓦を撤去して板金屋さんにお任せ。

手際のよい板金屋さんだったので、午前中には葺き直しの作業が出来ました。


土葺きなので、漆喰を充填して、もしもの時のオーバーフローを防止。

また、平部にビス留めし、落下、飛散防止をしました。


【完成】

度々アップしていますが、いつまで経ってもメンテナンス出来るのが「粘土瓦の良さ」

新築して数十年後にメンテナンス又は増築する際、新生屋根材だと部材がない!との話はよく聞きます。

本来ならかなり痛みが激しいので、リフォーム(葺き替え)時期だと思いますが、先立つものは予算。

潤沢な資金があれば話は別ですが、限られた予算内でリフォームする際、「この屋根材はありませんので、葺き替えしないとダメですよ!」って言われたら大変ですよね。

住む人にやさしい「粘土瓦」

今ひらめきましたが、ちょっといいキャッチコピー誕生かな?(笑)

2016年10月10日月曜日

秋の気配

先日の雨が上がってから空気が入れ替わり、一気の秋の気配となった三連休最終日の淡路島です。




【今朝の淡路島】

うろこ雲がいっぱい。この前まで暑い!暑いって言ってましたが・・・。


三連休の最終日、秋空の快晴の下、本葺き屋根の修理工事を行いました。

築60年以上。一度も本格的な補修をしていなかったので、丸瓦の葺き土が経年変化で流れ落ち、少なくなっていたので、漆喰を充填して補修を行いました。

厄介なのが、リフォーム業者で行った「コーキング工事」

丸瓦を全てコーキングを塗っていたので剥がすのが大変。

見た目は風に強そうですが、中の葺き土が無ければ雨漏り発生。

相当な金額を支払いコーキング工事をしたと思いますが、このコーキング工事では雨漏りは治りません。

やはり、屋根瓦のメンテナンスは屋根専門業者にまずお問合せ下さいね。


さて、昨日の日曜日、上棟式で餅まきがあるとの情報が入り、息子と参戦(^^)

餅まきの由来は、上棟式などで災いを払うために行われた神事である「散餅の儀」が発展的に広まったものですが、1980年代以降、建売住宅の一般化、近所づきあいの希薄化などで、めっきり少なくなり、田舎の淡路島でも珍しくなりました。

残念ですが、時代の流れですね。


戦利品は、約100個(笑)

当分、食料には困りません(笑)



2016年10月7日金曜日

干支瓦

月日が流れるのは早いもので、今年もあと三ヶ月弱。

三州(愛知県)の窯元さんから、来年の干支瓦のパンフレットが届きました。


来年の干支は酉。

ちょっと調べてみると、酉の字は口の細い酒つぼを描いたもので、「酒」に関する字に用いられています。

10番目の「酉」の月は、酒造りの季節だから「鶏」ではなく「酉」という漢字が使われているそうです。

知らなかったので、一つ賢くなりました(笑)

また、「酉」は「とりこむ」に通じるともいわれていて、商売などには大変縁起がいいとされているようです。

来年は全体的に景気が上向くといいですね。


2016年10月6日木曜日

高所作業車出動?

昨日の台風18号は淡路島では大した風も吹かずに、被害もないと安心していたところ、「瓦がずれているから調査に来て!」との連絡が。

現場は20数年前に建てられた物件。


しかし写真を撮ると、相変わらずの顔の黒さ(笑)


屋上に上がると、お尻の穴がキューってなるほどの勾配のキツさ。
(下品な表現でスミマセン)

足場を組めば問題ないのですが、予算に問題があるので、ここは高所作業車の出番!

ま~見積りを提出して決まればの話ですが。


話は変わり、年内引き渡しに向け、急ピッチで工事が進んでいる「洲本市新庁舎」

足場が外れ、外部からも全容が見れるようになってきました。

外壁のタイルはダントー社製。

現在の本社は東京ですが、創業の地は淡路島。

歴史のある100年企業です。

弊社が100周年を迎えるにはまだ40年以上。たぶんその頃には、私はこの世に存在しないでしょうね(笑)



2016年10月5日水曜日

いぶし瓦の銀さん

南あわじ市商工会青年部で、瓦のゆるキャラ「いぶし瓦の銀さん」を作り、各地イベントなどで大活躍中です。


表裏に顔があり、とても愛くるしく大人気!


淡路瓦工業組合では、「いぶし瓦の銀さんマグネット」を作成し、各展示会、イベントで配布しています。

淡路瓦と同じ製法で、裏にマグネットを付け、冷蔵庫等で使用していただけます。


我が家の冷蔵庫でも大活躍!

先日二代目の冷蔵庫が故障し、急遽購入。

展示品の訳あり商品(キズあり)を安く購入したので、そのキズをマグネットで隠しているのはナイショです(笑)

さて、台風18号が日本海を縦断中。

進路に当たる地域の方は、十分お気を付けくださいm(__)m