2017年10月19日木曜日

千年の甍ー古代瓦を葺くー①

現在、神戸市の「竹中大工道具館」で開催中の企画展「千年の甍ー古代瓦を葺くー」

何カ月も前から開催を待ちわびており、昨日早速見学に行ってきました。

先ずは感想から。

瓦に携わっているものとして、感動の連続!

12月3日(日)まで開催していますので、瓦に興味のある方も、そうでない方も、是非見学されることをお勧めします。


場所は新神戸駅のすぐ近く。入口から都会の喧騒から離れ、木々に覆われた落ち着いた雰囲気。

受付の目の前のホールで企画展が開催されています。


「土を練って焼き上げる瓦。丈夫なものであれば、千年も屋根に使うことができます。
本展ではそうした長寿命の古代瓦にスポットをあて、瓦のつくり方や葺き方について、建築という切り口から瓦を読み解いていきます。
また瓦の歴史をはじめ、原料となる土、制作道具、葺く工程や葺き方の模型などを映像とともに解説します。
普段屋根の上にあってなかなかみることのない迫力ある鴟尾や造形豊かな鬼瓦も目の高さでご覧いただけます。
瓦に込められた職人の心意気をぜひ会場にてご覧ください。」
※竹中大工道具館NEWS37号から抜粋



元興寺極楽堂と禅室に使用されている瓦も展示されています。

これは日本最古、何と1400年前、飛鳥時代の瓦です。


唐招提寺金堂に使用されている鴟尾(実物大)

これは平成の大修理(1998~2009年)の際、2003年に復元した物の実物大で、高さ119㎝、重さは約200㎏もあります。

また、地下二階では映像作品として「千年の甍ー古代瓦をつくる」「唐招提寺金堂~天平の技に挑んだ男たち」「大佛殿修理7年の記録」(いずれも仮称、各20~25分)が上映されています。

ちょっと足早に見学したので、開催期間中ゆっくりと来訪したいと思います。

余談ですが、見学中来場者の方から「関係者の方ですか???」と声を掛けられ、「瓦業界のものですが、関係者ではありません。」と言うと、何と!!!巨匠山本清一氏に似ていますね?って言われました(^-^)


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