2017年10月11日水曜日

引き渡し間近

8月に施工させていただいた平板瓦の物件ですが、足場が外れ引き渡し間近となっています。


下屋もなく、南面には太陽光発電システム搭載なので、残念ながら瓦はほとんど見えません。


玄関側からだと、辛うじて端部の袖瓦が見える程度です。

特に都市部では3階建も多く、屋根は下から見えないから、「安くて、軽い屋根材で!」が主流な昨今ですが、、、

しかし!見えないからこそ粘土瓦をお勧めする理由があります。

①耐久性(長持ち)
 
他の屋根材のように塗装の塗り替えなどのメンテナンスが必要なく、普段見えない箇所だからこそ、長持ちする屋根材を!

②快適性

近年の尋常ではない夏の暑さとゲリラ豪雨。粘土瓦は瓦と野地板に隙間(通気口)ができるので、夏の熱気、冬の冷気を屋内に伝えにくく、また遮音性にも優れていますので、屋根を打つ激しい雨音も気になりません。

③台風、地震対策

瓦自体にフック(ハイパーアーム)が付いた「防災瓦」と、全国に普及してきた「瓦屋根標準設計ガイドライン」という施工方法で、試験場で行なった耐風圧性能試験にも合格していますので、台風時にも安心できる屋根材です。また、阪神淡路大震災の震度7クラスの地震でも瓦が脱落しないことが証明されています。

④ランニングコスト

粘土瓦は初期コストは高いですが、焼き物なので塗装の塗り替え工事が必要なく、30年間のシュミレーションでは、結果的に他の屋根材に比べ3~4割程度済み、結果的にとてもリーズナブル!
※屋根面積100㎡でのシュミレーション
 粘土瓦(平板)
 初期コスト 800,000円 → トータルコスト 800,000円

 化粧スレート、金属屋根材
 初期コスト 500,000円 → トータルコスト 約3,100,000円
 ※10年ごとの塗り替えと30年目の葺き替えでの試算

いかがでしょうか???

完璧な屋根材はなく、それぞれ一長一短あります。

まずは、新築、リフォームご検討の際、瓦もお願い申し上げます。

ご検討の結果、他の屋根材を選ばれるのは仕方ありません。

昨今、粘土瓦は屋根材を選ぶ際のテーブルにすら乗っていない状況ですので。


0 件のコメント:

コメントを投稿