2016年7月14日木曜日

鬼瓦(既製品)のお話し

各地で雷雨、豪雨があった今日ですが、淡路島は全く降らず、蒸し暑い一日となりました。

そんな今日のブログは、鬼瓦(既製品)の製造工程のお話です。


弊社では、鬼瓦はプレス出来ないので、協力業者の白地屋さん(粘土から成型から乾燥まで)から白地(しらじ)の供給を受けて焼いています。


白地に、いぶし(炭素被膜)が綺麗にのるように、ハケ土(パウダー状の土を水で溶かしたもの)を塗ります。

化学薬品ではなく、天然素材! 女性がファンデーションを塗ることにより、化粧ののりが良くなるのと同じです。


鬼瓦のハケ土工程の写真が無かったので、桟瓦の工程写真です。

桟瓦は自動ラインで塗れますが、鬼瓦や桟瓦以外の役物は全て手作業。

工場の従業員さんには、ホントに頭が下がります。


           

単窯と呼ばれる箱型の窯で、最高温度約1,000℃、じっくり約20時間焼くことにより、


いぶし銀に輝く瓦の出来上がりです。


その後、一個ずつ手作業で真心梱包して、出荷の時を待ちます。

こうやって、桟瓦以外はほとんど手作業で瓦造りをしています。

製造して、運送業者さんに運んでもらい、施工業者さんに瓦を葺いてもらい、ようやく瓦屋根は完成します。

その前に、施主様、設計士様、工務店様などに瓦を選んでいただけなければいけませんが・・・。

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