2016年5月25日水曜日

桟瓦の寸法について

台風、地震などの自然災害が起こると、補修用に瓦の寸法の問合せが激増します。

現物を確認できればいいのですが、電話でのやりとりだと、なかなか的を得ません。

一番多いのが、全長、全幅のみの連絡。

しかし、これだけではご希望の瓦は探せません。



瓦を葺いている(施工している)状態での寸法(働き寸法)は上記のところ。



瓦を外した状態では上記の通り。

①働き幅

現在主流の53判では約265㎜、関西地方で多い56判では約256㎜

②働き長さ(これが電話ではなかなか理解してくれません)

53判では約235㎜、56判では約227㎜です。

この、「働き幅」「働き長さ」をご連絡いただければ、非常にスムーズに対応が可能です。

また、瓦の優れたところは、ご希望の寸法がなくても、ちょっと大きめの瓦を加工すれば収まる「互換性」

しかし、この加工は専門技術が必要ですので、専門業者(屋根工事店)にお任せしないといけませんが・・・。

もちろん、屋根は危険な場所なので、加工が必要なくても決して自分で登らずに、専門業者にお任せしてくださいね。

昔、いぶし瓦の和形は各地で製造されていました。

現在製造していないところが多く、補修用の瓦がなくてお困りの方も多いと思います。

そういう方々からのお問合せに、出来るだけ対応したいと思いますので、お問合せの際は、上記の寸法をご確認の上、ご連絡の程、宜しくお願い申し上げます。


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