2015年5月22日金曜日

陸の港西淡

シリーズ三回目は、バスターミナル「陸の港西淡」です。





電車のない淡路島で欠かすことのできない公共交通拠点として、神戸方面の高速バスや、地元のコミュニティバスの発着点で、毎日多くの利用者があります。

「陸の港」という名の如く、建物のイメージは「船」
船の舳先をイメージしたR部は、特注で軒瓦を製作し、一見「本葺き瓦」に見えますが、和型の桟瓦を施工後、素丸瓦を葺いています。

平成12年完工
使用瓦 いぶし56判切落(特殊葺き)


2015年5月21日木曜日

某小規模多機能型居宅介護施設

シリーズ二回目は、某小規模多機能型居宅介護施設のご紹介です。





起り屋根(むくりやね)の片流れ及び腰葺きの特長のある屋根形状で、棟端部は、逆一文字を使用しています。

平成19年完工
屋根面積 約550㎡

2015年5月20日水曜日

洲本市立広石小学校

今回から、弊社が携わった公共物件・店舗などのシリーズをスタートしたいと思います。

まず最初は、本葺き一体瓦「源八いらか」を採用していただいた、洲本市立広石小学校です。





R部(丸くなった部分)は、一体型では施工できないので、本葺き瓦のサイズの大~小と、苦労したのが昨日のように思い出します。
上から見るとU字のように、開口部になっていて、教室の隅々まで日差しが差し込む設計になっています。

平成17年1月31日完工
屋根面積 約1,400㎡

2015年5月19日火曜日

屋根の形状いろいろ

屋根の形状には、様々な形があります。


一般住宅では、切妻、寄棟、入母屋屋根が大多数をしめています。


切妻屋根・・・棟(一番高いところ)の左右に、四角の斜面を取付けた形状の屋根のことを言い、本を開いて伏せたような形状で屋根の基本とも言えます。


寄棟屋根・・・陸棟(一番高いところ)の両端に四つの隅棟がある形状の屋根。


入母屋屋根・・・社寺建築、一般住宅に多くみられる屋根であり、切妻屋根と寄棟屋根とが結合したと考えられる屋根形式を言う。
しかし、残念なことに、最近の新築物件では、滅多にお目にかからなくなりました。


片流れ屋根・・・流れが一方向だけの屋根(写真では奥側)
          最近、太陽光発電を設置する機会が増えているので、この形状が増えています。
          手前の縋る部(凸部)がある場合は、綿密な瓦割付の打合せが必要となります。

屋根は、物件の印象付ける大きなポイント。
新築計画の際は、じっくりご検討ください。






2015年5月16日土曜日

桟瓦いろいろ

いぶし瓦の桟瓦には、様々な寸法があります。


一般的に、全国で主に流通している「53A」「53B」「56」のJIS規格で認定されている寸法以外に、深切判、両深判、80判、100判などがあります。

また、サイズ以外に


面取桟瓦・・・桟瓦の前面(水下方向)部分が丸くなっている形状で、屋根を軽く見せることができ、
        現在主流の形状です。


切落桟瓦・・・面取と違い、前面(水下方向)部分が角ばった形状で、数寄屋建築・寺院建築などの、重厚な屋根、落ち着いた屋根等の意匠に適した瓦です。

いぶし瓦の桟瓦には、全商品ではありませんが、サイズ×面取・切落の形状、それに伴う袖瓦、軒瓦など相当数の種類があり、地域性、それぞれの意匠に適応するべく、多種多様の瓦があるのが、「いぶし瓦」の特長でもあります。





2015年5月15日金曜日

屋根リフォーム(葺き替え工事)の工程

屋根瓦の寿命は、気候条件や手入れよるところが大きく、一概に年数では言えないところがあります。
雨漏りを発見といった明らかに傷みがわかるもの以外でも、天井のシミや屋根材の色褪せなどもチェックポイント。
屋根の耐久性が落ちてくれば、災害時などに危険を招くことになります。


今回ご紹介の物件は、雨漏りなどの実害はなかったのですが、太陽光発電を設置する機に、屋根瓦の葺き替えを行いました。


ご契約後、まず古い瓦の撤去をします。


瓦の撤去後、野地板も撤去し、必要に応じて垂木(野地板を支えている木)も新調します。


古い物件の場合、ほとんどが土葺き工法で、瓦の下に大量の葺き土が載っているので、撤去時どうしても野地板の間から屋根裏に土が落ちてしまうので、屋根裏も丁寧に清掃します。


下地(野地板)を新調し、その後ルーフィング(防水シート)を貼り、瓦の寸法に応じ、瓦を引掛けるための瓦桟を打ち、いよいよ瓦葺きのスタートです。


瓦は一枚ずつステンレス釘等で留め付けて、(一社)全日本瓦工事連盟等が定める「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」に基づいて正確に施工していきます。


完成
葺き替え費用だけを比較して、高額と誤解されがちな粘土瓦。
セメント系の屋根材だと、約10年ごとに塗装の塗り替え費用が発生し、長期的に見れば粘土瓦のほうが経済的であります。

予算に応じて、全面的なリフォームを行わず、部分修理(差し替え等)も行うことが可能です。

普段の生活では、水回り等の住宅設備に意識が行くのは当然ですが、一年中、風雨などから大切な家を守っている屋根。
新築検討時も、後々のメンテナンスを考えていただければと思います。

2015年5月14日木曜日

塀瓦いろいろ

塀にも瓦はよく使用されます。


 7寸丸・・・コンクリート打ちっぱなしにも、いぶし瓦は良く似合います。


80判(小瓦)・・・万十軒+のし2段+菱のし1段+素丸伏せ



笠平(風格)・・・一体型の塀瓦で、塀によく使用されます。


笠平(伝統)・・・風格の粒入(模様入)バージョンです。


5寸紐丸・・・一番簡素な瓦ですが、瓦を使用することにより、雨だれによる塀の汚れを防止します。


角桟垂付目板・・・合端(切合せ)が必要な、技術を要する高級な塀瓦です。

一口に塀瓦と言っても、意匠、予算等により様々な種類があります。
外構工事には欠かせない塀。
屋根と一緒に、瓦でコーディネイトしてみてはいかがでしょうか?