2020年12月26日土曜日

伝統的建造物群保存地区(広島県竹原市)

 全国43道府県100市町村120地区(令和元年12月23日現在)選定されている「伝統的建造物群保存地区」

その中に昭和57年12月16日に選定された広島県竹原市があります。

別名「安芸の小京都」と呼ばれ、江戸時代に塩や酒づくりで栄えたお座敷や由緒あるお寺が美しい保存地区です。

昭和58年に、本町通りにおいて無電柱化を実施し、映画「時をかける少女」のロケ地にもなり、最近では、「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝氏の生家があることから、NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」のロケ地としても有名です。


前置きが長くなりましたが、この地に築200年の町家を改装した食事処「竹の茶屋いっぷく」があり、左官職人だった先代が保存地区の修復に携わった時に回収した江戸時代の瓦を使用した「鬼瓦そば」で有名です。


鬼瓦の収集家だった先代が、店の庭に沢山の鬼瓦を飾っており、何と!その中に淡路島で作られた鬼瓦もありました。






今から179年も前の天保12年津井村で作られた鬼瓦。

現在経営されている女将さんが来年引退されるとの事。

女将さんの娘様がネットであれこれ調べていただき、「必要であれば、鬼瓦の故郷に帰って皆さんに見て喜ばれたら嬉しいです」と連絡を一年ほど前にいただいていました。

機会があれば引取りに伺おうと思っていましたが、娘様が「四国まで用事があるので、鬼瓦をお届けしましょうか?」と先日連絡を頂き、今日、遠路はるばる弊社まで持って来ていただきました。

天保12年作の鬼瓦。資料が残っているか分かりませんが、淡路瓦の重鎮に相談し、ルーツが分かれば嬉しいです。

また、大切に保管し、イベント、展示場での展示等に使用したいと思います。


今日来社された娘様の妹様がお店を引き継がれるとの事、機会を見つけて歴史ある竹原市を散策し「鬼瓦そば」を食してみたいものです。

今日は本当に遠路はるばるありがとうございました。

コロナ禍、オリンピックの延期、自然災害等、大変な出来事が多かった2020年。

今年も残り僅かな年末に、とても嬉しい週末の一日となりました。



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