2015年6月30日火曜日

遮熱ルーフィング

先日上棟した物件に、ルーフィング(防水シート)貼りをしました。


野地板(構造用合板)


改質アスファルトルーフィング


遮熱ルーフィング

通常、改質アスファルトルーフィングだけで十分なのですが、今回、事前にお施主様と打合せをする機会があり、遮熱ルーフィングと改質アスファルトルーフィングの二重貼りを提案すると即決で決まりました。

屋根裏にロフトを付ける予定で、暑さ対策を検討していたとのことです。

初期投資は当然上がりますが、実験データ上では小屋裏の温度が5~6℃下がるので、エアコン等の電気代の節約になり、当然エコにもつながります。

住む人にはとっても優しいですが、施工途中、太陽の照り返しが眩しく、施工者は大変ですが…(苦笑)



2015年6月29日月曜日

讃岐仕様

香川営業所から、「これぞ、讃岐仕様」といった写真が届きました。







玄関鬼は龍、隅、下鬼は松竹梅、井筒のし、紐のしを多用して、正しく豪華絢爛。

このような物件は減りましたが、日本各地域の特徴を残していきたいものです。


2015年6月26日金曜日

五行説

香川県のお得意様藤川ルーフ工業様のご自宅に、本葺き一体瓦「源八いらか」を採用していただきました。


軒瓦には、古代中国に端を発する自然哲学の思想、五行説の中にある天の四方向を司る聖獣、四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)が取り付けられています。


【朱雀】
南の守護神で、夏、海、心臓、苦いものの象徴で、火を司り、末永い繁栄を意味します。


【玄武】
北の守護神で、冬、黒、山、腎臓、しょっぱいものの象徴で、水を司り、長寿や健康を意味します。



【白虎】
西の守護神で、秋、白、道、肺、辛いものの象徴で、、金を司り、家内安全や商売繁盛を意味します。


【青龍】
東の守護神で、春、青、川、肝臓、酸っぱいものの象徴で、木を司り、出世や成功を意味します。

瓦関係者のご自宅でも、なかなかこれだけ拘った物件は少ないでしょう。

また、自宅内には瓦ギャラリーも併設され、近々オープンの予定だそうです。
完成後は、この目で拝見したいと思います。

2015年6月24日水曜日

『かわらと遊ぼー(仮称)』開催告知

8月下旬、淡路島の安冨白土瓦「かわらや」さんで、淡路瓦の手作りイベントの開催が決定しました!


詳細は後日アップしますが、屋根葺きワークショップ、鬼瓦製作体験、瓦を使ったスーパー流しそうめん(振る舞い)、ピザ、かき氷などの屋台(有料)など、ご家族みんなで、体験し、楽しめるイベントを企画しています。

夏休み最後の週末、是非大勢のご来場をお待ちしています。

日時 平成27年8月28日(金) 14:00~オープニングイベント
    平成27年8月29日(土) 10:00~17:00
    平成27年8月30日(日) 10:00~14:00
    ※開催時間は予定です。

場所 安冨白土瓦工場特設会場
    詳しくは→かわらや

2015年6月23日火曜日

美菜恋来屋

3月21日、淡路島「イングランドの丘」の入場ゲート前に「美菜恋来屋」がオープンしました。


御食国として名高い、淡路島の美しい環境で育まれた“ほんまもん”のお野菜、お肉、お魚を“まるごと”食べつくしていただくことのできる兵庫県最大の施設です。


1F 直売所の中には、、お酒、素麺、瓦グッズなど淡路島特産品の販売もしています。
外部の歩道には、吸水性があり、雨天時でも滑りにくい「いぶし瓦製のブロック」が敷き詰められています。


いぶし瓦製 鬼面キーホルダー

今まで、多くの瓦グッズが揃う常設販売所がありませんでしたが、こちらでは、多種多様なグッズを販売していますので、是非お越しください。


場所→美菜恋来屋

2015年6月19日金曜日

景観材いろいろ②

淡路瓦の産地の中でも、数十件の窯元が集積している南あわじ市津井地区。

地区唯一のトンネルの法面には、いぶし瓦が葺かれています。



トンネル上部からの津井地区


見た目は勿論のこと、雑草が生えることを防止できます。


現在、地域住民の有志で、地域活性化の一環として、トンネル内部を、とあるプロジェクトが進行中です。
どんな風に変貌するか、今から楽しみです。

2015年6月18日木曜日

ひょうごじばさん広場(2015年 産業企画展)

標記イベントが、今月末の週末、JR神戸駅すぐの所で開催されます。



「きて・みて・ふれて・みんなで楽しむものづくり」をキーワードに、古くから受け継がれてきた兵庫県の地場産業や伝統的工芸品を中心に20社の産地企業、団体が勢ぞろいします。
匠や職人の技の実演や、体験ワークショップ、展示販売を通して、ものづくりの「面白さ」「楽しさ」「大切さ」を知っていただき、来場者のみなさまに地場産業をより身近なものに感じていただける展示会です。

淡路瓦工業組合も鬼師による鬼瓦の製作実演及び、瓦小物の販売、瓦の展示PRを行いますので、お近くの方々は是非ご来場ください。
イベント会場は屋内で、JR神戸駅から地下通路でつながっていますので、梅雨時期、雨が心配ですが、濡れる心配はありません(^^)

会場 「デュオドーム」デュオこうべ地下街(浜の手)B1F
    デュオこうべ地下街←詳しい場所はこちらをクリック

会期 平成27年6月27日(土)~28日(日)
時間 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
※入場無料


2015年6月17日水曜日

骨付鳥「一鶴」

骨付鳥で有名な香川県の「一鶴」土器川店様に、弊社の瓦が採用されています。


外観


玄関


駐車場の案内板は、いぶし瓦の特注品です。


軒瓦には、「鶴」の字を入れた特注品を製造させていただきました。



独特の歯ごたえのある「おやどり」


やわらかくてジューシーな「ひなどり」

独自のスパイスで焼かれた骨付鳥は、ビールとの相性は最高です。
丸亀市の土器川沿いの分かりやすい場所にありますので、梅雨のジメジメした季節に、栄養補給してみてはいかがでしょうか?
その際は、ちょっと見上げて屋根瓦も見てみてくださいね。


2015年6月16日火曜日

景観材いろいろ

瓦は、屋根だけではなく、最近では色んな所に使用されています。
まずは、南あわじ市の玄関口、高速道路の西淡三原IC前の「甍(いらか)公園」「緑の道しるべ」です。







トイレ棟(本葺き部)の周辺は、長時間のドライブの休憩に使用できる散歩道になっていて、壁面には、いぶしののし瓦、法面には、カラフルな陶器瓦が使用されています。


何と言ってもここのメインは「青海波ピラミッド」
総数約7万枚の瓦を使ったモニュメントです。
完成から約15年、現在でもその存在感は圧巻です。

所在地は→甍公園

2015年6月15日月曜日

本葺き瓦シリーズ(神社編)

本葺き瓦シリーズの6回目は、巴部に「丸なし左三つ巴」の紋を入れた神社のご紹介です。



曲線美が美しい「唐破風屋根」
大工工事、瓦工事とも非常に丁寧な施工が施されています。



鬼瓦は「経の巻」
お経の巻物に似た形状からの名称で、寺院建築に主に用いられ、神社に使用する時は、「経」の文字を「京」の文字に変えて書くのが良いそうです。
実は、長年瓦業界に携わっていますが、このことは最近まで知りませんでした(^_^;)
何事においても日々勉強ですね。

所在地 香川県



2015年6月11日木曜日

お寺施工例(和型編)

今回は、お寺の葺き替え工事に、和型を使用していただいた物件のご紹介です。



全体的に丁寧な仕事が施され、特に「袖丸」が美しく納まっています。
袖丸とは、箕甲の横方向の勾配の落差を調整するための瓦のことで、素丸瓦の右側又は左側に垂れがついているもののことを言い、垂れの寸法は箕甲の落ち寸法により決められます。

また、軒瓦は、通常万十軒の玉径は3寸(約9センチ)ですが、今回は全体のバランスを考え、3.5寸径(約10.5センチ)の万十軒に家紋を入れたものを使用していただきました。

屋根瓦のいぶし銀と、青空と新緑。
なぜか落ち着くカラーバランズだと思いませんか?

使用瓦 いぶし53判切落防災瓦
所在地 静岡県


2015年6月10日水曜日

㈱サカイハラ様 感謝祭

地元のプロショップ・チョットハウス「㈱サカイハラ」様の感謝祭が、いよいよ今週末に開催です。


工具大商談会、物置、カーポートなどの超特価セールはもちろんのこと、金魚すくい、バルーンアートなどご家族で楽しめるイベントも盛り沢山です。
また、地元のピンス焼きの有名店「池田屋」も出店します。



弊社も、屋根のリフォーム相談会、太陽光発電・蓄電池の相談会を特設会場で実施しますので、是非ご来場ください。

会期 平成27年6月13日(土)(8:30~19:00)
    平成27年6月14日(日)(8:30~17:00)
会場 株式会社サカイハラ津名店(淡路市志筑字石畑600-2)
    サカイハラ津名店←詳しくはコチラ

2015年6月9日火曜日

本葺き瓦シリーズ(お寺 水板編)

本葺き瓦のシリーズ5回目は、棟部に「水板」を使用したお寺のご紹介です。




水板とは、棟や水切り部分の「のし瓦」を積む代わりに貼り付ける平板状のもので、龍の彫り物等が施されている瓦のことを言い、この物件は、もともと使用していた水板を、焼き直して再利用しています。



2015年6月8日月曜日

本葺き瓦シリーズ(お寺 唐破風編)

シリーズ4回目は、本葺き瓦の唐破風屋根のご紹介です。







唐破風とは、中央部が連続して起り(むくり)、左右軒先に向かって水平近くになっている屋根形状のことで、非常に葺き手の技量が求められます。
掛巴に家紋を入れる場合、数種類のパターンで角度を振って、正面から見た場合真っ直ぐ見えるようにすることを「サグリ」といい、事前の打合せが非常に重要です。


2015年6月6日土曜日

本葺き瓦シリーズ(お寺編)

シリーズ3回目は、お寺に使用していただいた本葺き瓦のご紹介です。





本葺きならではの曲線美、本当に綺麗です。
巴には、特注の地紋入り。
宗派等により、特注で地紋入りの製作は良く依頼があります。
店舗等にも、屋号などを入れることが可能ですので、お気軽にお問い合わせください。


2015年6月5日金曜日

本葺き瓦シリーズ(一般住宅編)

シリーズ2回目は、一般住宅に使用された本葺き瓦のご紹介です。


何と、部屋は一階のみで、屋根は三重になった豪華な屋根です。
平瓦は8寸判を使用して、丸瓦は通常8寸判だと5寸(約150㎜)幅ですが、バランスを考えて、一回り小さい長屋判(4.5寸幅)の丸瓦を使用しました。




お施主様の希望で、棟にはシャチを取付け、棟部には、松川のしを使用しました。
写真ではお見せできませんが、お施主様のガレージには、幻の名車「トヨタ2000GT」があり、現場に伺ったときは、いつも眺めていました。